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撮れるぞOPPO FIND X9、マカオの街撮りで実感したカメラとしての底力【道越一郎のカットエッジ】

レビュー

2026/01/25 18:30

 マカオに行ってスマートフォン(スマホ)でフォトウォークしないか? という、願ってもない誘いを受け、写真を撮りに行ってきた。機材はOPPOが12月に発売した新製品「FIND X9」。同社フラグシップスマホ、Xシリーズの最新版だ。スウェーデンのプロ向けカメラの老舗、ハッセルブラッド(ハッセル)と共同開発したカメラがウリ。あのハッセルがスマホに入ったということもあって、公式オンラインショップ価格も、税込み14万9800円と高級品だ。この「カメラ」で、果たしてどんな写真が撮れるのか。冬のマカオを歩き回って実力を試した。画面構成上、本文ではごく一部の写真を紹介するにとどめた。本記事を掲載したオリジナルサイトBCN+Rの「ギャラリー」ページでは、そのほかの写真も数多く掲載している。ぜひともそちらもご参照いただきたい。

OPPO FIND X9のカメラ部。ハッセルブラッドのロゴ「H」がアクセント。
3つのカメラに加え、マルチスペクトルカメラも備える
 
マカオと言えばココ。世界遺産にもなっている「聖ポール天主堂跡」だ(左)。
17世紀に建てられた教会だが、1835年の火災で焼失。特徴的な彫刻が施された正面の壁のみが残されている。
マカオといえばカジノ、という人も多いだろう。
右は「JWマリオット」のエントランス。1階には24時間営業の巨大カジノが広がっている。
カジノ内部の撮影は禁じられているので外観だけ

 FIND X9のカメラは、様々な特徴を備える。広角、超広角、望遠の3カメラ構成で、いずれも約5000万画素の高画素数センサー。ハッセルと共同開発した画像処理で見たままにごく近い色を忠実に再現する。利用頻度が高い広角カメラには、Sony製センサー「LYT-808」を採用。1/1.4インチのサイズながら、1インチセンサーに匹敵する画質を実現する、と言われている。特に「2層トランジスタ画素」構造によって、暗い部分から明るい部分までを自然に再現できるのが特徴だ。超広角カメラでは、レンズのコーティングに工夫を凝らし、逆光で余計な光が写りこむ「ゴースト現象」を低減。望遠カメラでは、W型プリズム機構を採用。光学で最大3倍ズーム、AI補正で120倍までのデジタルズームにも対応する。
 
様々な光源が交錯する室内写真。ホテルのロビーの一角だ(左)。
見たままに近い、とても自然な色合いで撮影できた。
見るからにうまそうなクロワッサンをみつけて思わず撮ってしまった(右)。
うまそうに撮れただろうか

 そのほかに「マルチスペクトルカメラ」という、忠実に色味を再現するための専用ユニットも別途搭載している。画像を48ゾーンに分割して色温度を検知。様々な光源が入り混じる難しい環境でも、自然な色あいで写真が撮れる。特に夜の室内撮影では威力を発揮する。バッテリーは7025mAhと大容量。1日中撮り歩いても余裕だ。バッテリー切れの心配は全くなかった。その点でも、FIND X9は、とても優秀なカメラと言える。念のために持参したモバイルバッテリーは、ただの「重り」にすぎなかった。CPUは、MediaTek Dimensity 9500で、動作もサクサクだ。
 
マカオと言えばカジノホテル「グランド・リスボア」を思い浮かべる人も多いだろう。
蓮をイメージしたマカオのランドマークだ。そのユニークな形のビルを遠くに臨むこの通り
「東望洋新街」(左端)は、有名な撮影スポット。
坂の多いマカオは下り坂から上り坂まで見通せる場所も多い(左から2番目)。
高さのある被写体を楽に収めることができるのもXPanモードの強み(右から2番目)。
マカオの石畳「カルサーダス」。波の形は海を表す。
デザインはポルトガル・リスボンの「ロシオ広場」にあるものにそっくりだ。
いずれもXPanモードで撮影した

 OPPOのスマホに特徴的な撮影モードに、パノラマ写真の「XPan」モードがある。FIND X5に初搭載されて以来、Xシリーズに搭載され続けている。かつてあったハッセルの35mmフィルム用のパノラマカメラ「XPan」。24x36mmの35mmフルサイズの写真と、24x65mmのパノラマ写真を撮ることができた。超広角レンズで撮影し、画像の上下をちょん切って横長風にする「なんちゃってパノラマ」ではない。35mmフィルムの横幅を広げたフレームで撮影できる「ガチなパノラマ写真」が撮れるカメラだ。このXPanモードで撮ると、一風変わった写真が撮れる。マカオは香港と同じように坂の街だ。下りの通りを見通すと、向うのほうで今度は上りに転じていたりするから面白い。遠くに蓮をイメージした形でおなじみのカジノホテル「グランド・リスボア」を臨む通りは、縦位置のXPanモード撮影にうってつけだった。
 
XPanモードの撮影写真(上)と撮影時のモニター画面スクリーンショット(下)。
こんな画面を見ながらパノラマ写真を撮影する

 1999年に中国に返還されるまで、400年以上にわたってポルトガル領だったマカオ。極東のエルサレムと称されるように、キリスト教をアジアに広める一大拠点として機能してきた。その名残から、マカオにはあちこちに教会がある。聖ポール天主堂が壁だけになって、ヨーロッパでよく見かける巨大な大聖堂はなくなってしまった。しかし、こじんまりとした教会が今でもあちこちに残っている。この影響は家屋にも及んでいる。ステンドグラスを施した美しい内装の邸宅跡がいくつも見学できるようになっていた。そして名物は、今も昔もエッグタルトだ。とある有名店で食べてみたところ、さすが本場の味。発祥のリスボンではシナモンパウダーをかけて食べるのが定番。マカオではそのまま食べる人が多いようだ。土産物屋にはエッグタルトの「ぬいぐるみ!」も。マカオ空港でも、土産用に別形状のぬいぐるみが「エギー」という名を冠し自販機で売っていた。
 
古い邸宅跡。自由に見学できるようになっていた。ステンドグラスが美しい(左)。
土産物屋で見つけたエッグタルトのぬいぐるみ(右)。
いずれも難しい光源だが、色がきれいに再現されている
 
マカオ博物館の屋上、モンテの砦の頂上から見たマカオのパノラマ(上)と、
坂道の多いマカオ(下)。いずれもXPanモードで撮影した

 ほぼ10年ぶりに訪れたマカオは、相変わらずにぎやかだった。ラスベガスと並んでカジノで有名だが、最近では、カジノプラスアルファの魅力を訴求すべく、いろいろと工夫しているようだ。それにしても、写真を撮っている人のほとんどがスマホ。時折、首から大きなカメラをぶら下げている人も見かけたが、1割にも満たない数だった。世界屈指の観光地マカオでも、10年前と比べカメラユーザーは激減した印象だ。今回のフォトウォーク、実はミラーレスカメラでも撮影するかどうかで迷った。しかし、思い切ってスマホのみで撮り切ることにした。感想としては、これほどまでに身軽なのかと、改めて驚いた。普段は大きなカメラバッグに、カメラとレンズ数本を入れて歩き回る街撮り。荷物の重さは半端ない。その分機動力もなくなる。それが、スマホ1台だ。身軽になるわけだ。OPPOのスマホでフォトウォーク。撮れ高もまずまず。レンズ交換式カメラなしでも、十分満足できる撮影体験ができた。まあ写真の腕はさておいて……。(BCN・道越一郎)
 
どことなくポルトガル風味のマンションに翻る赤い洗濯物(左)と
マカオではおなじみの、幸運を呼ぶ鳥「ガロ」(右)
ギャラリーページ