耳をふさがない新体験! ながら聴きイヤホン「JBL Sense Pro」を使って分かった快適ポイント
【完全ワイヤレスイヤホン最前線・7】クラウドファンディングで6400万円を超える支援を集めて話題となった、「ながら聴き」ができるハーマンインターナショナルの完全ワイヤレスイヤホン「JBL Sense Pro」。耳を塞がず、通話も音楽も自然に楽しめるオープンイヤー型の新モデルです。リモートワークと家事を両立する忙しい毎日に最適。実際に使って分かった快適ポイントと、気をつけたい使い分けをレビューします。
本体は片側で約11.6gと軽量で、リキッドシリコン素材のイヤーフックが柔らかく耳にしっかりフィットします。ヒンジ式の角度調整機構を備え、自分の耳の形に合わせて微調整が可能。眼鏡やマスクとの併用でも違和感がなく、長時間つけっぱなしでも痛くなりにくいのが特徴です。
操作はタップで直感的に行うことができ、誤操作もほとんどなし。通勤から在宅ワーク、家事まで、1日を通して使える、ながら聴き設計になっています。
JBL Sense Pro
クラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」では、2025年8月末の開始から約2カ月で支援総額6432万円、支援者3103人を突破。オープンイヤー型としては異例の盛り上がりを見せ、発売前から高い注目を集めています。
「インターホンの音が聞こえる安心感」にも驚きました。これまでカナル型のノイズキャンセリングモデルを使っていたときは、宅配便のチャイムを聞き逃すことがよくありましたが、JBL Sense Proではその心配がありません。子どもが呼びかけてもすぐ反応でき、家族の会話にも自然に参加できます。
実際に音を聴いてみて感じたのは、音質の良さでした。正直、音質にはあまり期待していませんでした。これまでのオープンイヤー型は低音が薄く、ながら聴き用の印象が強かったからです。JBL Sense Proは違います。音楽を再生した瞬間に感じたのは、しっかりとした低音の存在感。大口径ドライバーの効果で、ベースやドラムの音圧も感じられ、ロックやポップスでも物足りなさを感じません。高音もクリアで、ボーカルが埋もれない。カナル型のような密度はないものの、日常使いには十分すぎる音質です。
ただし、駅のホームなど、騒がしい場所では音がかき消されやすくなります。気になるときは、アプリ「JBL Headphones」のイコライザーで「ボーカル優先」にすると、聞き取りやすさが改善します。電車内では音漏れが気になりますが、家族に確認してもらったところ、「すぐ隣にいても何の曲かまでは分からない」とのこと。音漏れはかなり抑えられていますが、静かな電車内では音量を上げすぎないよう注意が必要です。
JBL Headphones
また、スマホとPCを同時に接続できるマルチポイント機能は、実際に使ってみると想像以上に便利です。Zoomを開くと自動でPCに切り替わり、会議が終わると音楽再生中のスマホに戻る。Bluetooth設定を開いて切り替える手間がなく、自然な操作感でストレスがありません。
バッテリーに不安があると使いづらくなりますが、JBL Sense Proはイヤホン本体で最大8時間、ケース併用で最大38時間の再生に対応。急速充電なら10分で約4時間使えるため、充電し忘れたときも安心です。1日つけっぱなしでも、バッテリー切れの心配はほとんどありません。
このように魅力ポイントがたくさんある製品ですが、気になった点もいくつかありました。まず、ワイヤレス充電に非対応な点は少し惜しいところ。また、オープンイヤー構造ゆえに電車やバスなどの騒音下では聞こえづらくなります。没入感を重視するなら、カナル型+ANCモデルの方が向いています。
JBL Sense Proは、耳を塞がず自然に音を楽しみたい人にぴったりのイヤホンです。軽さ、音質、通話性能、マルチポイント対応、バッテリー持ち――どれを取っても日常使いにちょうどいいバランス。特にリモートワークや家事中に「周囲の音を聞き逃したくない」人には、安心して使える1台です。
静かな環境では驚くほど快適で、ながら聴きイヤホンとして完成度の高い仕上がり。クラウドファンディングで話題になった理由も納得です。(マイカ・秋葉けんた)
■Profile
秋葉けんた
編集プロダクションのマイカに所属するITライター。雑誌、書籍、新聞、Web記事など、多岐にわたるメディアで執筆活動を行っている。特に家電やガジェット、IT関連の記事に豊富な実績があり、生成AIに関する書籍も多数手がけている。

角度調整ができるイヤホン
JBL Sense Proは、耳の穴を塞がない「オープンイヤー構造」を採用。周囲の音を聞きながら、音楽や通話を快適に楽しめます。実売価格は2万4200円。本体は片側で約11.6gと軽量で、リキッドシリコン素材のイヤーフックが柔らかく耳にしっかりフィットします。ヒンジ式の角度調整機構を備え、自分の耳の形に合わせて微調整が可能。眼鏡やマスクとの併用でも違和感がなく、長時間つけっぱなしでも痛くなりにくいのが特徴です。
操作はタップで直感的に行うことができ、誤操作もほとんどなし。通勤から在宅ワーク、家事まで、1日を通して使える、ながら聴き設計になっています。
オープンイヤーの本命候補
オープンイヤー型イヤホンはここ数年、人気ジャンルとして定着しつつあります。特に、リモートワークや家事、子育てなど、「音を遮断しない快適さ」を求める層に支持が拡大。JBLはこれまでカナル型のノイズキャンセリングモデルで評価を得てきましたが、このJBL Sense Proでは「聞こえる安心感」を軸に新しいユーザー層を取り込もうとしています。クラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」では、2025年8月末の開始から約2カ月で支援総額6432万円、支援者3103人を突破。オープンイヤー型としては異例の盛り上がりを見せ、発売前から高い注目を集めています。
来客に気づける、家でも使いやすいイヤホン
箱を開けてまず驚いたのは軽さです。前モデルの「JBL Sense」よりも大幅に軽く、装着感がぐっと向上しました。リキッドシリコン製のイヤーフックは柔らかく、耳にかけても圧迫感がありません。3~4時間連続で使っても疲れにくく、メガネやマスクと一緒でも問題なし。リモートワーク中も、外出時も、そのまま快適に使えます。「インターホンの音が聞こえる安心感」にも驚きました。これまでカナル型のノイズキャンセリングモデルを使っていたときは、宅配便のチャイムを聞き逃すことがよくありましたが、JBL Sense Proではその心配がありません。子どもが呼びかけてもすぐ反応でき、家族の会話にも自然に参加できます。
実際に音を聴いてみて感じたのは、音質の良さでした。正直、音質にはあまり期待していませんでした。これまでのオープンイヤー型は低音が薄く、ながら聴き用の印象が強かったからです。JBL Sense Proは違います。音楽を再生した瞬間に感じたのは、しっかりとした低音の存在感。大口径ドライバーの効果で、ベースやドラムの音圧も感じられ、ロックやポップスでも物足りなさを感じません。高音もクリアで、ボーカルが埋もれない。カナル型のような密度はないものの、日常使いには十分すぎる音質です。
ただし、駅のホームなど、騒がしい場所では音がかき消されやすくなります。気になるときは、アプリ「JBL Headphones」のイコライザーで「ボーカル優先」にすると、聞き取りやすさが改善します。電車内では音漏れが気になりますが、家族に確認してもらったところ、「すぐ隣にいても何の曲かまでは分からない」とのこと。音漏れはかなり抑えられていますが、静かな電車内では音量を上げすぎないよう注意が必要です。
マルチポイントが生活を変える
実はこのイヤホン、リモート会議で使っても快適です。4基のマイクと骨伝導技術VPUが相手にクリアな音声を届け、声がこもらないので長時間話しても疲れにくい。またWeb会議中に来客があっても、イヤホンを外すことなく対応できます。「ながら働く」環境にぴったりの使い心地でした。また、スマホとPCを同時に接続できるマルチポイント機能は、実際に使ってみると想像以上に便利です。Zoomを開くと自動でPCに切り替わり、会議が終わると音楽再生中のスマホに戻る。Bluetooth設定を開いて切り替える手間がなく、自然な操作感でストレスがありません。
バッテリーに不安があると使いづらくなりますが、JBL Sense Proはイヤホン本体で最大8時間、ケース併用で最大38時間の再生に対応。急速充電なら10分で約4時間使えるため、充電し忘れたときも安心です。1日つけっぱなしでも、バッテリー切れの心配はほとんどありません。
このように魅力ポイントがたくさんある製品ですが、気になった点もいくつかありました。まず、ワイヤレス充電に非対応な点は少し惜しいところ。また、オープンイヤー構造ゆえに電車やバスなどの騒音下では聞こえづらくなります。没入感を重視するなら、カナル型+ANCモデルの方が向いています。
JBL Sense Proは、耳を塞がず自然に音を楽しみたい人にぴったりのイヤホンです。軽さ、音質、通話性能、マルチポイント対応、バッテリー持ち――どれを取っても日常使いにちょうどいいバランス。特にリモートワークや家事中に「周囲の音を聞き逃したくない」人には、安心して使える1台です。
静かな環境では驚くほど快適で、ながら聴きイヤホンとして完成度の高い仕上がり。クラウドファンディングで話題になった理由も納得です。(マイカ・秋葉けんた)
■Profile
秋葉けんた
編集プロダクションのマイカに所属するITライター。雑誌、書籍、新聞、Web記事など、多岐にわたるメディアで執筆活動を行っている。特に家電やガジェット、IT関連の記事に豊富な実績があり、生成AIに関する書籍も多数手がけている。





