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東芝エルイートレーディングが独自開発のDSPを搭載したAUREXブランドのCD/FM ワイヤレススピーカーシステムを発売

 東芝ライフスタイルの子会社である東芝エルイートレーディングは、CD/FM ワイヤレススピーカーシステムの新製品AX-XSS100(以下、XSS100)をこのほど発売した。同商品は高音質にこだわり、独自のDSP技術で圧縮されたデジタル音源をハイレゾ相当の高音質に変換して再生する。

東芝エルイートレーディングの
CD/FM ワイヤレススピーカーシステムAX-XSS100

解像度が高く自然な音質で再生するAUREXサウンドプロセッサー

 東芝エルイートレーディングは2023年、旧東芝のオーディオブランドであったAUREX(オーレックス)をリブランディングし、「心、踊る。」をブランドスローガンとしている。

 かつてのAUREXはピュアオーディオブランドとして数々の製品を発売していたが、現在はAUREXを知らない若年層の取り込みも含めた汎用性の高いラインアップを展開している。

 新製品のXSS100はCDとFMに加え、USB、Bluetooth、外部入力端子のAUXに対応したワイヤレススピーカーシステム。同社では「近年は生活家電としてのオーディオを扱ってきたが、今回はもう少しオーディオの世界に踏み込んで開発をした。いかなる音源ソースもアップコンバートして最高の音質にすることで、気軽に高音質を多くの人に楽しんでほしい」という。
 
AUREXのAX-XSS100正面(上)と背面(下)

 XSS100の特徴は三つ。独自開発したDSP(Digital Signal Processing)のAUREXサウンドプロセッサーとスピーカー構造、周波数特性の乱れを抑えた筐体デザインの3点である。それぞれを紹介しよう。

 DSPは音声信号をデジタルデータとして処理するための技術やユニットのこと。AUREXサウンドプロセッサーは、テレビやカーオーディオの高音質再生技術に広く採用されているeilex社のDSP技術をベースとして、そこに独自の技術を組み合わせた。
 
eilex社の高音質DSP技術と自社の独自技術を
組み合わせたAUREXサウンドプロセッサー

 このAUREXサウンドプロセッサーには大きく分けて二つの技術が搭載されている。一つはAUREX HD リマスターで、これはアップコンバート技術と高調波成分復元技術の二つの技術からなるものだ。

 CDやMP3などは元の音源をデジタル化する際にデータの圧縮が行われる。AUREX HD リマスターのアップコンバート技術では、CDやMP3の16bit/44.1kHzを24bit/192kHzにアップコンバートして音の解像度をハイレゾ相当まで引き上げる。
 
AUREX HD リマスターで16bitの音源を
24bitのハイレゾ相当にアップコンバート

 さらに圧縮によって失われた微小の信号データについては、高調波成分復元技術で対応。完全に失われてはいない部分を解析し、元の音源にはおそらくこのような微小の信号があったのだろうと予測して失われた信号データを復元する。
 
AUREX HD リマスターの高調波成分復元技術は
圧縮で失われた微小信号を復元

 AUREXサウンドプロセッサーのもう一つの技術は、フラット・レスポンス・オプティマイザー。音源を再生するスピーカーは入力された信号の周波数によって、出力が変化する周波数特性がある。フラット・レスポンス・オプティマイザーは、周波数による出力の変化を補正して極力フラットにする技術である。

 同社では「出力をただフラットにするだけでなく、さらにファインチューニングを施し、心地よい音になるような補正を加えている」とのことで、低音から高音までバランスよく自然な音質で音源を再生するという。
 
フラット・レスポンス・オプティマイザーは
楽器や声を自然な音質で再現する

高音質を追求したスピーカー構造と筐体デザイン

 XSS100は、64mm径で15Wのカーボンコーンウーファーと20mm径で10Wのチタンドーム型ツイーターからなる2Wayスピーカーを採用している。2Wayの組み合わせでは、さらに大きな口径のウーファーも試したが、採用した2タイプがベストマッチングだったと同社では説明する。
 
2Wayスピーカーで力強く深みのある中低音と
繊細で抜けの良い高音を再生

 スピーカーはバスレフ型で、スピーカーユニットが収納されているエンクロージャーは木質ボードの一種であるMDFを使って強固な筐体にした。バスレフポートは先端を裾広がりのフレア型とし、空気の乱れで生じるポートノイズを低減している。
 
MDFによる強固なエンクロージャー(上)と
フレア型のバスレフポート(下)

 スピーカーから出た音は四方に広がる過程で、特に高音域の音がエンクロージャーのコーナー部に当たると、エッジディフラクションと呼ばれる音の歪みや音圧の乱れなどの現象が発生する。

 XSS100はこのエッジディフラクションを抑えるため、筐体のコーナー部をカットした独特の形状を採用し、これをCorner Cutting Enclosureと命名している。この形状は音の干渉を抑え、自然な音場をつくるという。
 
筐体正面のコーナー部をカットすることで自然な音場感を再現

 操作パネルは2.8インチのTFTカラー液晶モニターで、操作はジョグダイヤルか低音補正機能付きリモコンで行う。ヘッドホン端子も付属し、ハイレゾ相当の音質をヘッドホンで楽しむこともできる。
 
AX-XSS100の製品仕様

 少しオーディオの世界に踏み込むということで高音質にこだわった設計のXSS100だが、決してオーディオマニア向けの製品ではない。5万円を切る価格設定で、冒頭で記したように気軽に高音質を楽しめる製品。それがXSS100だ。

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