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敬老の日のプレゼントにおすすめ!音声がくっきり聴こえて子機を増設できるテレビ用スピーカーを東芝エルイートレーディングが発売

 東芝ライフスタイルの子会社である東芝エルイートレーディングは、業界初の専用子機が増設できるテレビ用スピーカーの新製品を8月22日に発売した。2段階の声くっきりモードを搭載し、視聴しているコンテンツに合わせて声の強弱を調整することが可能だ。

東芝エルイートレーディングの
テレビ用スピーカーAX-WST21と増設用子機のAX-WST1EX

テレビ音声の悩み1位はドラマの台詞が聴こえにくい

 人口の高齢化は進んでいる。2025年以降は団塊世代が75歳以上の後期高齢者となり、高齢者層は今後さらに増加することが必至だ。この高齢者特有の悩みが聴力の低下、いわゆる耳が遠くなることである。

 東芝ライフスタイルが25年3月に実施したアンケート調査『テレビの音にまつわる悩み』によると、最も多かった悩みは全体の約48%を占めた「ドラマの台詞が聴こえにくい」だった。以下、「音量を上げても聴こえにくい」が36%、「音量で家族ともめる」が30%で続いた。

 アンケートは全世代を対象としており、高齢者に絞った調査ではない。「ドラマの台詞が聴こえにくい」を悩みとして挙げたのは50代以上では50%以上だが、10代でも3割近く、20~34歳では3割以上が同項目を悩みとして挙げている。

 悩みの2位以下でも比率こそ1位より低いが、同様に高齢世代のみが悩みとしているわけではないのだ。
 
50代以上の過半数は、ドラマの台詞が聴こえにくい

 このようなテレビ音声の悩みを解消するのが、東芝エルイートレーディングのテレビ用スピーカーの新製品AX-WST21(以下、WST21)だ。同製品は送信機と受信機が分離しており、テレビと送信機を光デジタルケーブル、またはイヤホン用のステレオミニジャックケーブルで接続するとテレビ音声を無線で受信機に送信する。

 受信機はリチウムイオン電池を内蔵し、付属の充電台で約4時間充電すると約16時間の連続動作が可能。充電台に置いたまま充電しながら使用することもできる。内蔵スピーカーはステレオに対応し、出力は2W×2である。
 

人の音声が明瞭に聴こえる声くっきりモードを搭載

 WST21は前述のドラマの台詞が聴こえにくいという悩みに対応し、大小2段階の「声くっきりモード」を搭載。ニュース番組などでキャスターやコメンテーターなど人の声をしっかりと聴きたいときは大、ある程度の背景音や効果音があるドラマなどでは小、音楽番組などでは切と用途に合わせてモードを使い分けられる。
 
AX-WST21は送信機と受信機、充電台がセットになっている

 この声くっきりモードは、人が発する声の周波数帯をイコライジングで引き上げることにより、声を際立たせる仕組みだ。大は特に人の声にフォーカスし、小は人の声も含む中音域を引き上げる。

 同社が開催した発表会で実際に受信機から出る音声を声くっきりモードで聴いたところ、大と小、切では明らかに人の声の聴こえ方が違っていた。

 大にすると声の輪郭がくっきりと際立ち、話している音声が明瞭に聴こえるようになった。小では声とともに背景の音もクリアに聴こえ、切にすると大や小とは異なり、声と背景の音が同じレベルになって明瞭さがややボケたように聴こえた。

 実は、切は何の加工もない常日頃聴いているテレビ音声で、大と小で聴いた後では標準の音声の印象がガラッと変わるような印象を受けた。それだけ声くっきりモードによる声の聴こえやすさが実感できたというわけだ。
 
声くっきりモードは周波数帯をイコライジングして出力

 今回のWST21は、24年6月に発売されたTY-WSD20(以下、WSD20)の後継機種という位置付けで、基本的なスペックや機能は前モデルを踏襲している。WSD20では「声はっきりモード」を搭載していたが、WST21の声くっきりモードとの違いは周波数帯の引き上げ具合で、“はっきり”から“くっきり”になって、より声が聴こえやすくなっている。

 また、送信機から受信機への無線の到達距離はWSD20の約30mから新製品では約40mと伸びている。

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