ここ数年で扇風機の「コードレス化」が新しいトレンドになっています。昨年まで対応モデルは数える程度でしたが、今年になって性能や独自設計にこだわったコードレス扇風機が多く登場しており、選択肢の幅が広がっています。
メリットは、シンプルに場所を選ばずに設置できることですが、実際に使ってみると、これが想像以上に便利!筆者も初夏から使い始めて、ケーブルありの扇風機にはもう戻れないと感じています。
我が家で大活躍しているのは、AIVIVIDが7月に発売した「LAViNO エアーループ(以下、エアーループ)」です。ケーブルがないことによる利便性はもちろん、風の質やさまざまな用途に対応する使い勝手の良さも素晴らしく、生活の快適性が格段に向上しました。
AIVIVIDが7月に発売したコードレス扇風機
「LAViNO エアーループ」
これまでコンセントがなくて設置を断念していた部屋はもちろん、コンセントがある部屋でもケーブルの長さを気にしなくて済みます。ささいなことのようですが、意外とこれが小さなストレスを取り除いてくれます。
以前、筆者は扇風機を寝るときに足に向けて回していましたが、夜間にトイレに行くので起きたときなどによくケーブルに足をひっかけていました。コンセントの位置とケーブルの長さの兼ね合いで、ケーブルがピンと張っていたためです。
エアーループを導入してからは、ケーブルがないので、足元が暗い部屋でひやひやしながら歩く必要はありませんし、これまで以上にちょうどよいポジションで扇風機を回せるようになりました。
夜は寝室で、朝は洗面所で、昼は書斎で、と複数の場所で使うようになったのも大きな変化です。ケーブルがあるモデルでも可能なことですが、使っている部屋のコンセントを抜いて、次の部屋のコンセントに挿して…というのは思った以上に手間です。結果的に固定の部屋での使用にとどまります。
エアーループはヘッドの部分に持ち手がついており、部屋から部屋に簡単に移動できます。本体の重量は約3.2kgで、女性や子どもでも軽々と持ち運ぶべます。
ヘッド部分に持ち手があり、部屋間の移動も楽々
公式情報によると、エアーループは約1時間の充電で約2~9時間の使用が可能な扇風機です。使用可能時間の幅が広いのは、風量レベルや使用環境によって大きく左右されるためです。充電時は通常の扇風機と同じように電源タップをコンセントに挿しますが、その状態でも使用は可能。なので、長時間にわたって強風で扇風機を回したい場合は電源を確保すればOKです。
羽根の設計にもこだわっていて、
柔らかい風を広範囲に拡散します
風量は6段階で調整でき、左右の首振り機能も備えています。上下の可動はできませんが、手動で調整できるので、部屋干しの洗濯物を乾かしたり、サーキュレーターのように使用できます。
一般的な扇風機は、台座部分にコントロールするためのインターフェースが付いているケースが多いですが、エアーループはヘッド部に備わっています。別にリモコンも用意されており、個人的にはそちらで操作することが多いです。
このリモコンの良いところは、マグネットでどこにでもくっつくことです。標準のポジションは前ガードの中央ですが、筆者は書斎で使用する時間が長いので、PCケースの側面に貼っています。常に操作できる上に、どこにいったか分からなくなることもないので、気に入っています。
リモコンはマグネットで金属にくっつきます。
筆者はいつでも手が届く&分かりやすいPCケースに貼り付けています
とてもユニークだと感じたのが、3段階で高さを調整できるポールです。もっとも低い状態にすれば卓上ファンのように使うこともでき、さらに利用シーンが広がります。ポールは分離させて台座の中に納めるられるので、シーズンが終わったらコンパクトに収納できるのも利点です。
ポールは分離させることができ、
卓上ファンのようにしても使えます
コードレスでの使用を前提にしていることもありますが、筆者はケーブルをつないだままで使用するケースも多かったので、もっと地面に近い位置にあればよいのにと思いました。
電源アダプタを挿す位置はポールの上でコンセントまで距離があるとケーブルが浮きます
また、細かい仕様の話ですが、インターフェースがファンの裏側にあるヘッドにしか付いていないため、今どのレベルの風量なのかを確認しにくいです。リモコンで操作する場合(たいていはこちらで操作するのですが)は、やや不便でした。
感覚で分かりそうなものですが、6段階で細かく調整できることと、さらに静音設計であることから、直観的に今のパワーは3か4かという判断は難しく、リモコンや扇風機の正面または下部で確認できれば、もっと便利なのにという印象を持ちました。
風量レベルなどをヘッド部分でしか確認できないのはやや不便です
ただ、こうした点は常時使う家電になったからこそ気になるポイントで、基本的にはエアーループの使い勝手と快適性には非常に満足しています。冒頭でも述べましたが、コードレスの扇風機に対して、一度使うと、もう後戻りはできないという感想を抱くのは筆者だけではないはずです。(フリーライター・小倉 笑助)
■Profile
小倉笑助
家電・IT専門メディアで10年以上の編集・記者経験を経て、現在はフリーライターとして家電レビューや経営者へのインタビューなどをメインに活動している。最近は金融やサブカルにも執筆領域を拡大中
メリットは、シンプルに場所を選ばずに設置できることですが、実際に使ってみると、これが想像以上に便利!筆者も初夏から使い始めて、ケーブルありの扇風機にはもう戻れないと感じています。
我が家で大活躍しているのは、AIVIVIDが7月に発売した「LAViNO エアーループ(以下、エアーループ)」です。ケーブルがないことによる利便性はもちろん、風の質やさまざまな用途に対応する使い勝手の良さも素晴らしく、生活の快適性が格段に向上しました。
「LAViNO エアーループ」
コードレス化で扇風機の活躍する場が広がる
まずは、エアーループの最大の特徴であるコードレスによるメリットを紹介します。こちらは説明するまでもありませんが、電源を常に確保する必要がないため、コンセントの位置に左右されることなく、好きな場所でどこでも使えます。これまでコンセントがなくて設置を断念していた部屋はもちろん、コンセントがある部屋でもケーブルの長さを気にしなくて済みます。ささいなことのようですが、意外とこれが小さなストレスを取り除いてくれます。
以前、筆者は扇風機を寝るときに足に向けて回していましたが、夜間にトイレに行くので起きたときなどによくケーブルに足をひっかけていました。コンセントの位置とケーブルの長さの兼ね合いで、ケーブルがピンと張っていたためです。
エアーループを導入してからは、ケーブルがないので、足元が暗い部屋でひやひやしながら歩く必要はありませんし、これまで以上にちょうどよいポジションで扇風機を回せるようになりました。
夜は寝室で、朝は洗面所で、昼は書斎で、と複数の場所で使うようになったのも大きな変化です。ケーブルがあるモデルでも可能なことですが、使っている部屋のコンセントを抜いて、次の部屋のコンセントに挿して…というのは思った以上に手間です。結果的に固定の部屋での使用にとどまります。
エアーループはヘッドの部分に持ち手がついており、部屋から部屋に簡単に移動できます。本体の重量は約3.2kgで、女性や子どもでも軽々と持ち運ぶべます。
公式情報によると、エアーループは約1時間の充電で約2~9時間の使用が可能な扇風機です。使用可能時間の幅が広いのは、風量レベルや使用環境によって大きく左右されるためです。充電時は通常の扇風機と同じように電源タップをコンセントに挿しますが、その状態でも使用は可能。なので、長時間にわたって強風で扇風機を回したい場合は電源を確保すればOKです。
魅力はコードレスだけじゃない。風の質と取り回しにもこだわり
エアーループはただコードレスであるだけの扇風機ではありません。扇風機の基本性能である風にもしっかりとこだわっています。ファンは内側6枚&外側10枚の2重構造を採用しているので、ストレスにならない柔らかな風を拡散してくれます。
柔らかい風を広範囲に拡散します
風量は6段階で調整でき、左右の首振り機能も備えています。上下の可動はできませんが、手動で調整できるので、部屋干しの洗濯物を乾かしたり、サーキュレーターのように使用できます。
一般的な扇風機は、台座部分にコントロールするためのインターフェースが付いているケースが多いですが、エアーループはヘッド部に備わっています。別にリモコンも用意されており、個人的にはそちらで操作することが多いです。
このリモコンの良いところは、マグネットでどこにでもくっつくことです。標準のポジションは前ガードの中央ですが、筆者は書斎で使用する時間が長いので、PCケースの側面に貼っています。常に操作できる上に、どこにいったか分からなくなることもないので、気に入っています。
筆者はいつでも手が届く&分かりやすいPCケースに貼り付けています
とてもユニークだと感じたのが、3段階で高さを調整できるポールです。もっとも低い状態にすれば卓上ファンのように使うこともでき、さらに利用シーンが広がります。ポールは分離させて台座の中に納めるられるので、シーズンが終わったらコンパクトに収納できるのも利点です。
卓上ファンのようにしても使えます
常時使う家電になったからこその気になるポイント
気になる部分も多少あります。まずは、電源ケーブルを本体に挿す位置です。通常の扇風機は台座付近にあることが多いですが、エアーループはポールの一番上にアダプタを挿します。ケーブルの長さは2m程度なので、コンセントから距離をとるとケーブルが地面から浮いてしまいます。コードレスでの使用を前提にしていることもありますが、筆者はケーブルをつないだままで使用するケースも多かったので、もっと地面に近い位置にあればよいのにと思いました。
また、細かい仕様の話ですが、インターフェースがファンの裏側にあるヘッドにしか付いていないため、今どのレベルの風量なのかを確認しにくいです。リモコンで操作する場合(たいていはこちらで操作するのですが)は、やや不便でした。
感覚で分かりそうなものですが、6段階で細かく調整できることと、さらに静音設計であることから、直観的に今のパワーは3か4かという判断は難しく、リモコンや扇風機の正面または下部で確認できれば、もっと便利なのにという印象を持ちました。
ただ、こうした点は常時使う家電になったからこそ気になるポイントで、基本的にはエアーループの使い勝手と快適性には非常に満足しています。冒頭でも述べましたが、コードレスの扇風機に対して、一度使うと、もう後戻りはできないという感想を抱くのは筆者だけではないはずです。(フリーライター・小倉 笑助)
■Profile
小倉笑助
家電・IT専門メディアで10年以上の編集・記者経験を経て、現在はフリーライターとして家電レビューや経営者へのインタビューなどをメインに活動している。最近は金融やサブカルにも執筆領域を拡大中
※Amazonのアソシエイトとして、BCN+Rは適格販売により収入を得ています。





