2023.4.23 18:30
スマホ・PC入手困難品を買うならAliExpress! だけどサムネ不正には要注意
どの店を探しても見つからない。リアルショップはもとより、知る限りのオンラインショップを回ってもどこにもない。そんな時には、AliExpressを覗いてみることをお勧めする。その名の通り中国のアリババグループが運営する個人向け通販サイト。さしずめ中国版楽天市場だ。特徴はその圧倒的な品ぞろえ。すさまじいほど、ありとあらゆるものを扱っている。さすが世界の工場、中国の通販サイトだ。日本ではどこを探しても売っていないようなノートPCのパーツや特殊な変換ケーブルの購入などには大活躍。日本では絶対売っていないようなユニークデザインの服やアクセサリも大量に扱っている。価格もそこそこ安い。もちろん中国語は必要なく、ほぼ日本語で買い物が可能。何かトラブルが生じても英語でやり取りできるので、中国語は不要と考えて差し支えない。
AliExpressのトップぺージ。
ちょうどアウトドア商品のセールをやっているようだ。
取り扱いジャンルはとにかく幅広く、品ぞろえも強烈に豊富で、
ありとあらゆるものが買える
そのすばらしいAliExpressなのだが、ちょっとした罠が潜んでいる場合がある。まず、そこそこの頻度で偽物をつかまされる可能性がある。製品不良にあたることも珍しくない。海外通販サイトゆえ、返品・返金や交換はかなり面倒だ。以前ノートPCを購入した際、キーボード不良で交換したことがあった。またノートPC用のバッテリを購入した際にも製品不良で返金を求めたこともあった。いずれもかなり苦労した。製品の不具合を販売店に認めさせるためのやり取りにも神経を使う。無事返品を受け入れるとなっても、国際小包での返送は、それなりの時間と送料がかかる。割安だからと、高額な商品を購入するにはある程度の覚悟が必要だ。
こうしたリスクは海外通販にある程度共通する話だ。そしてやっと今回のテーマだが、AliExpressで最近横行しているサムネール不正について。マニアックな品で恐縮だが、カメラ用のケージを例にとって説明する。ケージというのはカメラに取り付けるアルミ製のワク。カメラをぐるりと取り囲む。一眼レフやミラーレス一眼などを動画撮影に利用する際などによく使われる。たくさんのネジ穴があけられており、ハンドルや外部ディスプレイ、マイク、照明など、いろんなものをカメラにくっつけて撮影できる。カメラの保護にもなり、愛用者も多い。ただし、ほとんどがカメラごとの専用設計になっているので、まあ、高いわけだ。単なるアルミ枠に数万円の値段がついている場合もある。
上段左から2番目がZ30用のケージ。4066円だ。
その左隣FX30用は1万616円。
比較すると、かなり安いことが分かる
有名なのは、中国は深センに本社を構えるSmallRigという会社の製品。質感も精度も高く、つくりもしっかりしている。さまざまなカメラの専用品を販売しているが、大体1万円以上の出費が必要。高級品だ。例えば、このSmallRig社のケージでニコンZ30用のものを買うとする。国内で普通に買うと税込みで1万円ほど。できるだけ安く買いたいと、アメリカやイギリス、ドイツの通販サイトを回りたどり着いたのが、おひざ元中国のAliExpress。なんと4066円。半額以下だ。到着まで1カ月弱とやや時間はかかるが送料も無料。特段急ぐわけでもなく、これは安いと思い、商品一覧から商品ページに移行し、写真やスペックを確認、ポチっとやって購入! しかし、1カ月後に届くのは別の商品、というわけだ。
商品ページを見ると、一番大きなスペースにケージの写真が出ており、価格も安い。
これならお買い得と思ってしまう
仕組みはこうだ。検索で登場した商品写真も、商品ページに表示されている写真も実は別物。表示の価格で購入できる商品の写真とは異なる。この状態でカートに入れて購入すると、ベースプレートというカメラの底につける板が届く。Z30用のアクセサリには違いないが、カメラを囲う枠ではなく板だ。もう一度商品ページ、価格の下あたりをよく見てほしい。うっすら「色:」と書かれている部分がある。続く文字列を見てみると「色:Baseplate」と書かれている。そして、その下にある赤枠で囲った小さな写真を見てほしい。灰色のカメラ本体の下に、黒い板状のものが見えるだろう。つまり、これが本当に購入できる商品名と写真、というわけだ。
正しい商品写真はこちら。
Baseplateというカメラの底に取り付ける板だ
AliExpressでは「色:」の記述と赤枠内の写真は絶対に見落としてはならない。システム上では本来、カラーバリエーションを選ぶために設けられた項目だ。しかし、ここを使って、全く別の商品を販売することがある。これを悪用しているわけだ。本来なら、赤枠部分の商品と、左側にある大きな商品写真や説明欄の商品は一致していなければならないが、わざと違う写真が出るように仕込んでいるわけだ。色違いの商品を選ぶための仕組みだから、その辺のシステムが緩いのだろう。
チェックアウト時の商品写真と商品名、
価格はもう一度しっかりチェックするべきだ
本当に発注する商品を確認できるチャンスはもう一度ある。カートに追加してチェックアウトする時だ。ここでは先ほどの赤枠写真よりほんの少し大きな写真と、商品名「Baseplate/China」が表示される。注意深く見ていれば、全く別ものだと気づくだろう。しかし、ろくに確認せずチェックアウトを押してしまうと、おしまいだ。後は面倒な返品・返金交渉が待っている。実は過去に2度、この手口に引っかかった。最初は、まあ必要なものだったのでそのまま購入して泣き寝入り、2度目は交渉して返金させた。
Z30用ケージの本当の価格を示すページ。
この価格なら、日本で買っても大差ない
では、Z30用のケージは、本当はいくらするのか。商品ページに戻って、赤枠を移動させればいい。どうやら、一番左の小さな写真が本当のケージを示すもののようだ。クリックすると、写真はケージのまま、価格が9507円に変わった。国内で買うよりほんの少し安いだけだ。届くまでの時間を考えると、日本で買っても大差ない。冒頭に書いた通り、AliExpressはとても便利なサイトだ。しかし海外サイトならではの罠も潜んでいる。お気をつけて。(BCN・道越一郎)
ちょうどアウトドア商品のセールをやっているようだ。
取り扱いジャンルはとにかく幅広く、品ぞろえも強烈に豊富で、
ありとあらゆるものが買える
そのすばらしいAliExpressなのだが、ちょっとした罠が潜んでいる場合がある。まず、そこそこの頻度で偽物をつかまされる可能性がある。製品不良にあたることも珍しくない。海外通販サイトゆえ、返品・返金や交換はかなり面倒だ。以前ノートPCを購入した際、キーボード不良で交換したことがあった。またノートPC用のバッテリを購入した際にも製品不良で返金を求めたこともあった。いずれもかなり苦労した。製品の不具合を販売店に認めさせるためのやり取りにも神経を使う。無事返品を受け入れるとなっても、国際小包での返送は、それなりの時間と送料がかかる。割安だからと、高額な商品を購入するにはある程度の覚悟が必要だ。
こうしたリスクは海外通販にある程度共通する話だ。そしてやっと今回のテーマだが、AliExpressで最近横行しているサムネール不正について。マニアックな品で恐縮だが、カメラ用のケージを例にとって説明する。ケージというのはカメラに取り付けるアルミ製のワク。カメラをぐるりと取り囲む。一眼レフやミラーレス一眼などを動画撮影に利用する際などによく使われる。たくさんのネジ穴があけられており、ハンドルや外部ディスプレイ、マイク、照明など、いろんなものをカメラにくっつけて撮影できる。カメラの保護にもなり、愛用者も多い。ただし、ほとんどがカメラごとの専用設計になっているので、まあ、高いわけだ。単なるアルミ枠に数万円の値段がついている場合もある。
その左隣FX30用は1万616円。
比較すると、かなり安いことが分かる
有名なのは、中国は深センに本社を構えるSmallRigという会社の製品。質感も精度も高く、つくりもしっかりしている。さまざまなカメラの専用品を販売しているが、大体1万円以上の出費が必要。高級品だ。例えば、このSmallRig社のケージでニコンZ30用のものを買うとする。国内で普通に買うと税込みで1万円ほど。できるだけ安く買いたいと、アメリカやイギリス、ドイツの通販サイトを回りたどり着いたのが、おひざ元中国のAliExpress。なんと4066円。半額以下だ。到着まで1カ月弱とやや時間はかかるが送料も無料。特段急ぐわけでもなく、これは安いと思い、商品一覧から商品ページに移行し、写真やスペックを確認、ポチっとやって購入! しかし、1カ月後に届くのは別の商品、というわけだ。
これならお買い得と思ってしまう
仕組みはこうだ。検索で登場した商品写真も、商品ページに表示されている写真も実は別物。表示の価格で購入できる商品の写真とは異なる。この状態でカートに入れて購入すると、ベースプレートというカメラの底につける板が届く。Z30用のアクセサリには違いないが、カメラを囲う枠ではなく板だ。もう一度商品ページ、価格の下あたりをよく見てほしい。うっすら「色:」と書かれている部分がある。続く文字列を見てみると「色:Baseplate」と書かれている。そして、その下にある赤枠で囲った小さな写真を見てほしい。灰色のカメラ本体の下に、黒い板状のものが見えるだろう。つまり、これが本当に購入できる商品名と写真、というわけだ。
Baseplateというカメラの底に取り付ける板だ
AliExpressでは「色:」の記述と赤枠内の写真は絶対に見落としてはならない。システム上では本来、カラーバリエーションを選ぶために設けられた項目だ。しかし、ここを使って、全く別の商品を販売することがある。これを悪用しているわけだ。本来なら、赤枠部分の商品と、左側にある大きな商品写真や説明欄の商品は一致していなければならないが、わざと違う写真が出るように仕込んでいるわけだ。色違いの商品を選ぶための仕組みだから、その辺のシステムが緩いのだろう。
価格はもう一度しっかりチェックするべきだ
本当に発注する商品を確認できるチャンスはもう一度ある。カートに追加してチェックアウトする時だ。ここでは先ほどの赤枠写真よりほんの少し大きな写真と、商品名「Baseplate/China」が表示される。注意深く見ていれば、全く別ものだと気づくだろう。しかし、ろくに確認せずチェックアウトを押してしまうと、おしまいだ。後は面倒な返品・返金交渉が待っている。実は過去に2度、この手口に引っかかった。最初は、まあ必要なものだったのでそのまま購入して泣き寝入り、2度目は交渉して返金させた。
この価格なら、日本で買っても大差ない
では、Z30用のケージは、本当はいくらするのか。商品ページに戻って、赤枠を移動させればいい。どうやら、一番左の小さな写真が本当のケージを示すもののようだ。クリックすると、写真はケージのまま、価格が9507円に変わった。国内で買うよりほんの少し安いだけだ。届くまでの時間を考えると、日本で買っても大差ない。冒頭に書いた通り、AliExpressはとても便利なサイトだ。しかし海外サイトならではの罠も潜んでいる。お気をつけて。(BCN・道越一郎)
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