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脱アルコールで“お茶”にシフト、ワインのように楽しめる「teplo」のお茶は究極の贅沢かもしれない

レビュー

2022/09/05 12:00

【木村ヒデノリのTech Magic #131】 ワインもいいが、高級なお茶を食事と楽しむ贅沢も知って損はない。teploはLOAD&ROADが展開する美味しいお茶を楽しむことに特化したブランドだ。お茶とIoTで食のパーソナライゼーションを提案する同社がリリースした第2弾の製品はなんと「カラフェ」。一見すると急にアナログな製品に戻った印象を受けるが、最高のホットティーを提供する第1弾に続いてカラフェを出したことは「お茶と食の魅力を広める」という一貫したコンセプトに基づいている。カラフェというシンプルな製品の奥にteploでしか作れない「本当に美味しいお茶」の真髄があった。

LOAD&ROADが「お茶と食の魅力を広める」というコンセプトで発売した
「teplo cold brew carafe / glass」
 
第1弾の「teplo ティーポット」はテクノロジーを駆使した製品だったが、
Cold brew carafeは職人技が結集したような製品
 
カラフェ、グラス、茶葉2煎セットで9780円、5煎セットは9980円(送料・税込)

コロナ後、ノンアル需要が拡大している

 コロナ禍でお酒を飲む量が増えた人が多い中、健康志向が高まっている。これまで美味しいものは高額だったノンアルビールも安くて高品質なものが増え、需要の増加が垣間見える。
 
安価で美味しいラインアップが増えている
(左・クラウスターラー、中・ヒューガルデン、右・バドワイザー)。
筆者はクラウスターラーが本当に美味しくてノンアルで十分と思えるようになった

 teploは以前からお茶と食を合わせた楽しみ方を提案してきたが、脱アルコールの流れを受けて、これまでお酒を食事と楽しんできた人にも受け入れられそうだ。teplo cold brew carafeは水出ししたお茶をワインのように食事とマリアージュして楽しむことを提案するために作られた製品。ホットティーと違い、冷たいお茶は食材とともに楽しみやすい。
 
ホットティーは食後というイメージがあるが、水出しなら香りを食材と共に楽しめる
 
マリアージュブックも付属、まずはここに載っている食事から試したい

 お茶ならお酒が飲めない人も楽しめるので、香りで変わる味の楽しみ方を子供と一緒に楽しむなど選択肢が広がる。どのお茶もお酒よりリーズナブルなので、高級なお茶を選んで家族で楽しむ、というのがある意味一番贅沢な食事のスタイルかもしれない。
 
teploのショップでは少量から送料込みで茶葉が買える。
最高級品でも1240円、お酒と比較したらかなり安いと言えるだろう

ものづくりにこだわった職人技の逸品

 一見するとシンプルなカラフェだが、細部までこだわって設計されている。薄いガラスでできた本体は非常に軽く、片手で注ぐのに苦労しない。食事とお茶を楽しむことに集中できるよう、注ぎ口は決まっておらず全方位から注ぐことができる。
 

 シリコンには細かい穴が施され、茶漉しの役割をするがこの長さもこだわった。これ以上長くても短くても使い勝手が悪い。取っ手にはウォルナットを採用、丈夫で傷がつきにくく、経過を楽しみながら長く使うことができるのが理由だ。
 
ウォルナットの取っ手は触っていて心地よい
 
メンテを簡略化するため部品点数もなるべく少なくなるよう考えたという

 このガラスの薄さは国内で数社しか作れないし、ウォルナットも加工が難しい。しかし原点である「美味しいお茶を食事と共に」というユーザー体験を最大化するためにはこれしかない。機能性を美しいデザインに落とし込むため妥協せずに作ったと代表の河野辺氏は語る。
 
水切れにベストな形状を追求し、この角度と薄さに辿り着いたそうだ

 グラスはちょうどカラフェの下部を切り出したような形で、並べても美しい。口がすぼんだ形状はワイングラスなどにもよく採用されており、香りを楽しむという機能性にも優れている。カラフェのシリコン部にピッタリ収まるので一緒に冷やしておけるというのも画期的だ。
 
カラフェと一緒にグラスも冷やせる構造は新しい

teploの茶葉がとにかく美味しい

 基本的なことだが、teploの茶葉が非常に高品質というのもお茶を楽しもうと思わせてくれる要素だ。茶葉は通常100gくらいで買うことが多いが、これでは使い切るのも一苦労。いろいろな茶葉を試しづらいデメリットもある。一方teploの茶葉は個包装で計量の手間もなく、長期間保存することができる。
 
パッケージのQRコードをアプリで読み込むと最適な抽出方法を教えてくれる工夫も

 teplo cold brew carafeは茶葉2煎セットと5煎セットが用意されているが、ぜひ5煎の方を選んでほしい。緑茶一つとってもまるで品の良い出汁のような旨味を感じられ、これまでの茶葉との品質の違いがわかるはずだ。
 
どの茶葉も感動する美味しさ、ひと口で違いが実感できる

 また、1836円(送料・税込)でサブスクリプションできるプランも用意されている。これは15パックの茶葉が届くサービスで、内容が月毎に異なる。季節によって新しい茶葉に出会えるとユーザーに好評だそうだ。
 
3煎×5種が届くサブスクリプション、期間は飲む量に応じて毎週、隔週、毎月が選べる

食卓での佇まいも楽しむ

 水出しに温度管理などのテクノロジーは必要ないが、最適な水量や注いだ時の使用感、テーブルに置いた佇まいなど別のものが求められる。何かしらのテックを入れた方がユーザーの注目を集めやすいが、そこはしっかりと「美味しいお茶を提供する」という軸をぶらさずにこのカラフェをリリースしたのには好感が持てる。
 
あくまで美味しいお茶を広めるツールをという強い想いが感じられる製品ラインアップだ

 量が500mlと少ないのも水分補給ではなくワインの様に高品質なものをゆっくり楽しむというコンセプトだからだ。夫婦で楽しむ様なケースでは2セット用意するのもアリ。2種類のお茶を食事と共に味わえるし、グラスも二つ同時に冷やしておける。
 
二つあればさらに楽しみ方が広がる

 ワインボトルやコルクを味と共に楽しむように、teploはテーブル上に上質な時間を作り出してくれる。比較対象がワインやウイスキーならこの価格はむしろ安いだろう。贈答用としてもちょうど良い価格、品質は折り紙付きなので自分が気に入ったらプレゼントしてみるのはどうだろうか。お茶をハックすることの面白さを感じさせてくれる逸品だった。(ROSETTA・木村ヒデノリ)


■Profile

木村ヒデノリ 
ROSETTA株式会社CEO/Tech Director、スマートホームブランドbentoを展開。

普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。

【新きむら家】
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