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耐久性向上やバッテリ強化を実現、Galaxyからスマートウォッチやワイヤレスイヤホンの新製品

新製品

2022/08/17 18:30

 サムスン電子は、新製品発表イベント「Galaxy Unpacked 2022」を8月10日にオンラインで開催し、新しいスマートウォッチ「Galaxy Watch5 Pro/Watch 5」、左右独立型の完全ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds2 Pro」を発表した。それぞれグローバルモデルとして発売時期は8月26日を予定している。日本での展開については、発表会時点で触れられなかった。

耐久性能を高めたスマートウォッチ「Galaxy Watch5/Watch5 Pro」

 スマートウォッチは2種類。スタンダードモデルのGalaxy Watch5と、上位モデルのGalaxy Watch5 Proがラインアップに加わる。

 それぞれ、昨年発売したGalaxy Watch4シリーズの後継機。Galaxy Watch5は44mmと40mmのケースサイズがある。カラーバリエーションは44mmモデルがグラファイト/サファイア/シルバー、40mmモデルがグラファイト/ピンクゴールド/シルバー。
 
Wear OS Powered by Samsungを搭載する「Galaxy Watch5」
 
アルミニウムケースを採用

 上位モデルは名称がClassicからProに変更され、ケースのサイズを45mmに一本化する。カラーバリエーションはブラックチタンとグレーチタンの2色。さらにゴルフを楽しむための機能を搭載する「Galaxy Watch5 Golf Edition」もそろう。

 ケースの素材はWatch5 Proがチタニウム、Watch5がアルミニウム。
 
上位モデルの「Galaxy Watch5 Pro」
 
ケースの素材はチタニウム
 
Proをベースにした「Galaxy Watch5 Golf Edition」

 グローバルモデルの価格は、Galaxy Watch5のBluetoothモデルが約279ドル(約3.6万円)から、LTEモデルが約329ドル(約4.3万円)から。Galaxy Watch5 ProはBluetoothモデルが約449ドル(約5.9万円)、LTEモデルが約499ドル(約6.5万円)になる。

 本体はIP68相当の防塵・防塵設計。1.5GBのメインメモリと16GBのストレージを搭載している。

 OSにはグーグルとサムスンの共同開発によるWear OS Powered by Samsung(Wear OS 3.5)を搭載。Google Playストアとの互換性が確保されているので、Wear OS対応のアプリを自由に追加して楽しめる。

 昨年のモデルから大きく変わった点は強度の向上。風防にはサファイアガラスを採用して、耐久性とディスプレイの視認性の向上を合わせて実現した。

 全てのモデルがバッテリの容量を増やして、現行シリーズの実使用最大40時間以上のスタミナを備えた。専用の充電器による高速チャージにも対応する。

 スマートフォン(スマホ)との接続は安定性の高いBluetooth 5.2に対応する。本体にはGPSとWi-FiのほかNFCの機能を搭載。グローバルモデルにはLTEによるスタンドアロンでのセルラー通信に対応するモデルも発売されるようだ。

 本体内蔵のセンサーは加速度、気圧、ジャイロ、磁気、光学式心拍、環境光、生体電気インピーダンス分析など。Watch4シリーズの仕様を基本的に継承する。

 BIA測定(生体電気インピーダンス法)により、体脂肪、筋肉量などのデータを間接的に測ったり、バイオアクティブセンサーで体組成データを簡単に計測できるスマートウォッチとして独自の魅力を備える。

 Watch4シリーズはiPhoneと組み合わせて使えないことが課題だが、この点を新しい機種が克服できているのか機会をみて確かめたい。

バッテリを強化したANC搭載ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds2 Pro」

 Galaxy Buds2 Proは左右独立型の完全ワイヤレスイヤホン。グローバルモデルの価格は299ドル(約3.9万円)。カラーバリエーションはグラファイト/ボラパープル/ホワイトの3色をそろえる。本体はIPX7等級の防水対応だ。
 
3色のカラーバリエーションがそろう「Galaxy Buds2 Pro」

 本体に内蔵するマイクと電気処理の消音アルゴリズムにより、音楽リスニングやハンズフリー通話にとって不要な環境ノイズを除去するアクティブノイズキャンセリング機能を搭載する。

 装着時にユーザーの声を自動で検知して、音楽の音量を低減、素速く外音取り込みモードに切り換える「音声検出機能」も現行モデル以来健在だ。

 ドライバーにはカスタムメイドによる同軸2ウェイドライバーを搭載。豊かな低音再生を特徴にうたう。

 昨年発売された現行モデルとの違いは、バッテリ容量が少し増えたことで、内蔵バッテリによる連続音楽再生時間がイヤホン単体/ノイズキャンセリングオンで最大5時間。ケースによる充電を繰り返すと約18時間に及ぶ。
 
ケースによるチャージを合わせて約18時間の連続音楽再生時間が楽しめる

 またBluetoothオーディオの次世代規格である「LE Audio」に将来ソフトウェアアップデートにより対応する「LE Audio ready」の仕様を加えたことも特徴だ。

 また、サムスン独自のBluetoothオーディオをベースにした接続技術であるSSC(Samsung Seamless Codec)により、Galaxyシリーズのスマートフォンを接続してワイヤレスで24bit相当の高音質なオーディオ再生が楽しめるという。

 本体はGalaxy Buds Proと比べて約15%小さくなりフィット感が向上した。
 
本体がよりコンパクトに

 サムスンはこれまで、新しいスマホと同時期に登場するワイヤレスイヤホンを今般にオンとして展開してきた。このことからGalaxy Budsシリーズは“スマホに付属するワイヤレスイヤホン”という印象が強くなり、特徴的な機能と使い勝手の良さにスポットライトが当たる機会が少なかった。

 他社のスマホやPC、Bluetoothに対応するポータブルオーディオブレーヤーなどと幅広く組み合わせて楽しめる製品の魅力を、もっと前面に打ち出すことがGalaxy Budsシリーズの新顔をヒットさせる近道だ。(フリーライター・山本敦)
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