三菱の「本炭釜 紬(つむぎ)」、7年ぶりにフルリニューアルしたポイントとは

新製品

2022/04/26 14:00

 三菱電機は4月19日、IHジャー炊飯器のフラッグシップモデル「本炭釜 紬(つむぎ) NJ-BWD10」のプレス向け説明会を開催した。業界初のジャー炊飯器開発から50周年、「本炭釜」で7年ぶりとなるフルリニューアルの記念モデルとなる。価格はオープンで実勢価格は12万1000円前後。

三菱の「本炭釜 紬(つむぎ) NJ-BWD10」

「1気圧」「連続沸騰」「断熱構造」の三点を改良

 本炭釜のこだわりは圧力をかけずに炊飯する「1気圧」炊飯と、本炊き時の炊飯中に旨味を引き出すための「連続沸騰」、そして、連続沸騰の火力で炊き上げた熱を逃さない「断熱構造」の三点にある。

 新製品の「NJ-BWD10」では、米に吸水する「仕込み」から「本炊き」まで一気に熱を加える際、従来比で約23%増の火力を入れられるようにした。火力をパワーアップさせること自体はそう難しくはないが、吹きこぼれを抑えながら高火力で炊き上げる技術が難しい。
 
従来よりも約23%増の高火力を実現

 しかも、本炭釜の場合、本炊き時は熱源のオン・オフを繰り返す間欠沸騰ではなく、火力を維持しつづける連続沸騰で炊き上げる。なぜ、高火力で炊き続けているのに、吹きこぼれが抑えられるのか。

 それが、旨味の吹きこぼれを抑制するために採用した内釜の新構造にある。内釜の上部面積を従来品よりもワイドにしたのだ。こうすることで、旨味を含んだおねば泡は、上部の羽釜部分でうまい具合に割れることで吹きこぼれを抑制するという。
 
内釜の上部をワイドな新構造に。高火力でも吹きこぼれを抑制する

 さらに本炊きの後のむらし時も高火力をキープするための「新・エア断熱 5層」を採用。3層の断熱材の間に2層の空気層を設けることで、内釜の空気を逃さず、外側の冷気をシャットアウトできるようにした。

 特に今回、見た目のデザインも底の方に向かってスリムに絞っていることから、断熱材を配置するスペースは従来よりも限られた。空気層を設けるという着想が、断熱をキープするためのブレイクスルーにつながったのだ。
 
「新・エア断熱 5層」
 
断熱材の間に空気層を設けた
 
メンテナンスは内釜と内蓋を洗うだけ

 最後に、炊飯器は高頻度で使う製品なのでメンテナンスの簡単さも重要なポイントとなる。NJ-BWD10は、内釜と内蓋の2点だけを洗えばいい。圧力方式の炊飯器だと内蓋が複雑な構造になっているケースもあるが、圧力方式ではない本炭釜のシンプルな構造だからこそ実現できる使い勝手の良さと言えるだろう。(BCN・細田 立圭志)

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