バーガーファン大興奮!? 鹿肉を使ったロッテリアの限定バーガーを実食

レビュー

2021/12/18 18:00

 料理のテイクアウト需要が高まっている昨今、その関心度に応えるようにファストフード業界もさまざまな新作を打ち出している。そこで今回は新作バーガーのオリジナリティに定評があるロッテリアが11月29日に発売した「ジビエ鹿肉バーガー(3種きのこのコンフィと北海道チーズ)」に注目! 限定商品の味わいを紹介しよう。
 

11月29日に数量限定で販売開始した「ジビエ鹿肉バーガー(3種きのこのコンフィと北海道チーズ)」(825円)を実食

800円越えの高級バーガー…期待でドキドキが止まらない!

 
いわゆる通常のテイクアウトの紙袋。しかし中には…

 「あの、ジビエ? 鹿肉のバーガーを1つ、あ、テイクアウトで」。いささか緊張気味に注文すると、「ハイ!お時間10分ほどいただきますが、よろしいですか?」との返事がきた。んん~待ち時間が10分。ファーストフードではなかなかのタイムだが、よし待ってやろうじゃないの。むしろそれだけ調理に手間がかかるってことか。この待ち時間に期待がどんどん膨らんでいく。10分後に受け取ったテイクアウト用紙袋も、なにやらズシリと重たいような。
 
高級バーガーを感じさせない紙のつつみ

 小走りで持ち帰りコートも羽織ったまま紙袋から商品を取り出してみると、あれ、以外と普通やん。800円越え&10分待ちのせいで、豪華梱包を期待していたのだが。でもちょい待ち、なにやら見慣れないシールが。
 
紙のつつみに貼られている日本ジビエ振興協会認定のシール

 鹿と猪を模したイラストと、“GO GO GIBIER!”のコピー。国産ジビエ認定との言葉もあり。このシール1枚で少し期待が復活。そこで胸のドキドキを抑えるためにまずコートをハンバーにかけて、いそいそとシールをはがし紙の包装をめくってみる。
 
見た目は普通のロッテリアのハンバーガー

 あれ、やっぱり普通やん。ずっしり重い気もするし、チーズときのこの香りも、うん悪くない。でも見た目が普通というのは少々寂しく感じる。800円越え&10分待ちの恨みがここにきて爆発寸前。そこで食べる前にパカリと中身を覗いてみることに。
 
ジビエ鹿肉バーガーの中身を公開
 
こぼれんばかりの肉厚パテとたっぷり玉ねぎ
 
香り高いきのこもどっさり、そこにチーズも絡まって…

 隠れていました、具材のいろいろ。存在感のある大きなパテに美味しそうな玉ねぎ。きのこもたっぷり入っていて、北海道チーズがしっかり絡まっている。テイクアウトだから具材が寄っちゃってあんな感じだったのか。では肝心のお味のほうは。いい感じにバーガーをセットしていただきます。
 
セッティングで印象は大違い。これぞ高級バーガー

 まず口に飛び込んできたのが、きのこの豊かな風味。それが香ばしいソースや濃厚なチーズと合わさり、通常のバーガーにはない高級感を与えている。そして主役の鹿肉のパテ。牛肉と比べると甘味や油分は抑えめで、肉の味わいをダイレクトに感じる。ミンチされた肉の粒感がしっかり残っているのも印象的だ。噛めば噛むほど肉の味が強くなる。ジビエときくとクセのある匂いを想像する人も多いかもしれないが、それは一切感じない。ジューシーさもあって、うん!なかなか旨い!
 
肉厚で粒感を感じられるパテの断面

 これで825円は安い!とは言いません。ファストフード店を利用する層を考えると、学生も多いだろうし、若者みんなが飛びつく味ではないのも事実。鹿肉だから高くてもいい、と思える人は多くはないだろう。しかし大人向けのバーガーと考えると話は別。赤ワインに合わせられる珍しい商品だし、ジビエに関心が少しでもあれば、825円、けして高すぎる金額ではない。10分待ちは、まあ、ご愛敬ということで。(エフェクト・山葉のぶゆき)


※記事中の価格は購入時もの