三菱電機は12月5日、都内のスタジオで「年末大掃除はもう古い!?令和時代の掃除スタイル」と題したコードレススティッククリーナー「iNSTICK ZUBAQ(ズバキュー) HC-JD1J」の新製品説明会を開催した。すでに製品は10月から発売されており、普段はあまり表に出ないデザイナーや設計者が製品づくりに込めた思いやこだわりをアピールする催しとなった。

「iNSTICH ZUBAQ HC-JD1J」

大掃除にも「時短」の波

 冒頭で三菱電機ホーム機器 営業部家電営業課の丁子裕樹主事は、大掃除が変わりつつあることを紹介。「家庭にも働き方改革がおよび、従来より3.5時間ほど大掃除が時短されているという調査もある。また面倒な箇所の掃除は家事代行など専門業者に頼むユーザーも増加している」と語った。

 また、掃除が嫌いというユーザーは50%に上るが、そもそも掃除のしにくさに不満を持つユーザーが45.6%いることに課題があると指摘しながら、部屋に出しっぱなしにできるデザイン性の高さと、掃除機の基本性能の向上を両立させたZUBAQの製品コンセプトを説明した。
 

 説明会には三菱電機のデザイン研究所からホームシステムデザイン部 調理・家事家電グループの奥田勇氏と、三菱電機ホーム機器から家電製品技術部 クリーナー技術課の赤石亮介氏が参加。製品のこだわりについて解説した。
 
三菱電機 デザイン研究所 ホームシステムデザイン部 調理・家事家電グループの奥田勇氏(手前)と、
三菱電機ホーム機器 家電製品技術部 クリーナー技術課の赤石亮介氏

 例えば、充電台一つとっても、デザイン担当からすれば、できるだけ小さくしたいが設計サイドからすれば、倒れないように安定させるために大きくしたくなる。連携しながら互いの考えをすり合わせできるのも、グループでデザイン研究所を抱える三菱ならではだろう。

 スティッククリーナーを設計する上で、ノズルの長さを決める作業は、実際の掃除のしやすさを左右する上で重要だ。ZUBAQでは30~60代の女性が掃除するときの姿勢の身体寸法などから1005ミリとしている。デザイン研究所などで実施した実験などから得た知見を反映した。
 

 手元操作部のハンドルもいくつか試作機を用意し、より多くのユーザーがグリップ感を得られる27ミリのすき間を採用した。こちらは慶應大学 理工学部の中西研究室と共同研究した成果から得られたもので、「わずか2ミリの違いでも、操作感はまったく異なる」と赤石氏は強調する。
 

塗装にメタリック剤を練り込むこだわり

 周囲のインテリアと馴染むウォームシルバーの塗装も、上のハンドル部は見た目の質感を意識してツヤや光沢を出しているが、足もとにあるヘッド部や充電台の塗装は金属のメタリック剤を練り込んでいて微妙に異なる。

 なぜかといえば、「ヘッド部や充電台は傷がつきやすいため、ぶつかったりしても色が剥げないようにするためだ」(奥田氏)という。
 
ヘッド部の塗装は傷がついて色が剥げないようにメタリック材を練り込んでいる

 ほかにも、ゴミを捨てるときのダストボックスはひねるだけで簡単に脱着できるようにしている。位置決めをしてからでないと脱着できないというストレスを解消してくれる。

 ダストボックスのスモーク仕様は、部屋に置いているときにゴミが見えないようにしつつも、掃除をしているときはゴミの量が分かるくらいの濃さに配慮している。

 アタッチメントのブラシの毛に、化学繊維ではなく馬毛を使っているのもこだわりの一つ。化学繊維のブラシだと、使っているうちに反り返ってしまい、吸引力やゴミ取れ性能が悪くなってしまうそうだ。
 

「毛がらみ除去機構」をZUBAQにも採用

 HC-JD1Jはマイナーチェンジモデルだが、ヘッド部に「毛がらみ除去機構」を標準装備したのは大きな改善点といえるだろう。三菱のクリーナーでユーザー評価の高い機能の一つだ。回転ブラシを引っ張るだけで、ブラシにからまった髪の毛などのゴミだけを取り除くことができる。セットする際も、ブラシを差し込むだけで迷わずに簡単にセットできる。
 
ブラシを引っ張るだけで、からまった髪の毛などが簡単にとれる
「毛がらみ除去機構」

 従来はヘッド部のブラシを取り外す際に、両端のストッパーを外したり、ブラシを回転させるベルトから外したりするなどの手間がかかった。セットするときも、回転ベルトに入れるのが少し難しかったりした。
 
ユーザーの声としてasacoさんも参加。
妊娠中もZUBAQだと楽に掃除ができたという

 説明会では、ユーザーの声としてモデルやファッション誌、ママ誌で活躍するasacoさんも参加。4人の子どもの母親モデルのasacoさんは、約1年半前に4人目を妊娠しているときも、ZUBAQで掃除をしていても腹部などに負荷がかからなかったという。

 ソファーの下など低いところを掃除する際も、操作部が上にレイアウトされているので楽だったそうだ。

 以前の掃除機は洗面所に置いてあり気軽に掃除ができなかったが、ZUBAQにしてからはリビングの真ん中に置くようになって、6歳の子どもが汚したときに自分で掃除するほど、家族みんながこまめに掃除をするようになったというエピソードなどを披露した。HC-JD1Jの価格はオープンで、税別の実勢価格は9万円前後。