野村不動産は11月15日に、分譲マンションのCO2削減、健康で快適な暮らしを実現する取り組みとして、従来のエアコンによる暖房より体感温度を快適に保つ独自の床空調システム「床快 full(ゆかいふる)」を順次導入すると発表した。

「床快 full」の概念イメージ

 ゆかいふるは、同社の「プラウド」ブランドなどのマンションで採用する二重床を利用して住戸全体にビルトインエアコンの風を送るセントラル方式の空調システム。24時間365日稼働し、リビングや寝室だけでなく廊下やトイレなどの空調も行うため、居住空間全体を快適に保ち、ヒートショックや熱中症のリスク軽減にもつながる。また、従来のエアコンによる表面温度のみの調整とは異なり、居住空間全体の表面温度が安定するので、体感温度も快適に保つ。
 
「床快 full」の概念イメージ

 屋外のほこりや花粉といった、10ミクロン以上の粒子は外気洗浄フィルターによって約82%カットするという。オプションとして、PM2.5のカットに対応した高性能フィルターも用意する。長期出張や外出が多い場合でも、緩和運転を行うことで、外出のたびにエアコンや床暖房をオン/オフするよりも消費電力を抑えつつ、快適さを維持できる。

 まずは、2022年1月竣工予定の「プラウドタワー亀戸クロス」(東京都江東区)、21年1月竣工予定の「プラウド文京千駄木ヒルトップ」(東京都文京区)、21年7月竣工予定の「プラウド高田馬場」(東京都新宿区)の3物件で導入予定。

 また、野村不動産を含む特定建築者11社と日立製作所は、オリンピック選手村跡地に誕生する都内最大級の複合開発「HARUMI FLAG」で、AIによる電力需要予測機能を搭載したAEMS「HARUMI AI-AEMS」を導入する。
 
「HARUMI AI-AEMS」活用イメージ

 HARUMI FLAGは住宅棟23棟5632戸と商業施設からなる大規模な街で、最先端の技術をふんだんに取り入れており、住宅中心ながらAEMSの導入を決めた。

 HARUMI AI-AEMSは、街区単位でエネルギーを管理するMEMS(Mansion Energy Management System)、各住戸のエネルギーを管理するHEMS(Home Energy Management System)、商業施設のエネルギーを管理するBEMS(Building Energy Management System)というエリア内のすべてのエネルギーマネジメントシステムと連携し、エネルギー情報データの一元管理を行い、街全体のエネルギーマネジメントを実現する。さらに、収集・演算されたエネルギー使用量や予測値といったデータをタウンポータルやデジタルサイネージなどを通じて住民に提供し、環境負荷低減への意識づけを促進する。

 具体的な機能は、電力需要予測、水素利用を含む効率的なエネルギー消費計画の立案、ピーク抑制を目的とするエネルギー利用計画の立案、災害時の供給電源確保。日立のAEMSは、三井不動産が開発・運営を行っている「柏の葉スマートシティ」(千葉県柏市)で採用実績をもつ。