エプソン、2万円台のエコタンク搭載プリンタ スマホアプリから操作可能

 エプソン販売は、印刷コストが低廉なエコタンク搭載インクジェットプリンタの新製品「EW-M752T」「EP-M552T」を10月24日に発売する。税別の市場想定価格は、M752Tが3万9800円、M552Tが2万9800円。エコタンク搭載モデルは本体価格の高さが購入のハードルになっていたが、新製品は価格をできるだけ抑えることで、さらなる需要獲得を狙う。発売と同時期には、プリンタを操作可能なスマートフォン(スマホ)アプリを新たにリリースする予定だ。

エプソンが10月に発売する新エコタンク搭載モデル「EW-M752T」(上)と「EP-M552T」

 新エコタンク搭載モデルの特徴は大きく二つ。一つは、オンキャリッジ式のエコタンクを搭載していること。各色のタンクに同じ色のインクボトルを差し込んで、満タンになると自動的に補充が完了する。ボトルの注入口は各色で形状が異なっており、他の色のタンクには挿入できないようになっている。インク残量は本体前面のLEDで確認することができる。点滅していたら、インクが少なくなった合図だ。
 
LEDが点滅していたらインク残量が少ない合図

 もう一つが、容量の異なる2種類のインクボトルだ。使い切り(標準)タイプは1本当たりの価格が600円。A4カラー文書を約1000枚印刷可能としている。注ぎ足し(増量)タイプは1本当たり2000円。A4カラー文書は約3700枚印刷可能で、4回ほど注ぎ足すと使い切ることができる。
 
インク容量の異なる2種類のインクボトル

それぞれの特徴

 EW-M752Tは、低印刷コスト・低インク価格で、文書も写真も高速・高画質のスタンダードモデル。既存機種とニーズが被らないよう、価格と性能のバランスを調整した。インクは、黒顔料インクと黒染料インク、カラー3色染料インクの5色インクを採用。一つのノズルから3サイズ以上のインク滴を出す「Advanced-MSDT技術」や発色のはっきりとした染料インクで、高画質な印刷を実現している。

 印刷可能サイズはL判~A4まで。印刷速度と1枚当たりのコストは、A4モノクロは毎分約12枚(約1.2円)、A4カラーは毎分9枚(約2.7円)。L版は1枚約25秒(用紙込みで約8.6円)。給紙は前面給紙カセット(100枚)と手差し給紙(1枚)で行う。前面にはUSBホスト端子と4.3型タッチパネルを備える。ハガキを含めて自動両面印刷が可能なほか、交換式メンテナンスボックスを搭載している。

 EP-M552Tは、時代にあわせた新エコタンク搭載モデル。免許証やカード類のコピーする際は、無料アプリ「Epson iPrint」のカメラコピー機能を利用する。用紙を印刷する場合は、本体上部のスキャナに手差しで印刷する。インクは染料4色。EW-M752Tと同じく、MSDT技術と高発色の染料インクで鮮やかな印刷を実現した。
 
手差しスキャナを搭載する

 印刷可能サイズはL判~A4まで。印刷速度と1枚当たりのコストは、A4モノクロが毎分約6枚(約1.2円)、A4カラーが毎分約6枚(約2.7円)、L判は1枚約33秒(用紙込で約8.4円)。背面給紙タイプで最大100枚。前面には、USBホスト端子と1.44型のカラー液晶を備える。メンテナンスボックスは交換式を採用している。

プリンタを直感的に操作できる新スマホアプリ

プリンタを操作することができる新アプリ「Epson Smart Panel」

 新アプリ「Epson Smart Panel」では、スマホからプリンタの電源のオン/オフや、インク残量の表示などが可能。「EW-M752T」「EP-M552T」に加えて、8月と9月に発売するカラリオプリンタの新製品にも対応する。