AIテレビの最先端! LGから有機ELテレビの2019年モデル

 LGエレクトロニクス(LG)は、4月16日、有機ELテレビの新製品として、最上位の「OLED W9P」をはじめとする4シリーズ9モデルを発表した。4月25日に発売する。

AIの力で画質・音質・操作を快適化したLGの有機ELテレビ新モデル
(写真は最上位の「OLED W9P」シリーズ)

 2013年の投入以来(日本では15年)、有機ELテレビのリーディングカンパニーとして市場をけん引してきたLG。19年1月に開催されたCESで世界初のローラブル有機テレビや88インチ8K有機ELテレビなど、革新的製品を展示していたことも記憶に新しい。

 マーケティングチームの金東建部長は「今回は有機ELテレビ・液晶テレビの全てのモデルで4Kチューナーを内蔵した。また、AIを統合した映像処理エンジンによって、操作性だけでなく画質・音質のさらなる向上も実現した。手が届きやすい価格帯であることも特徴だ」と、19年モデルのポイントを説明した。
 
マーケティングチームの金東建部長

 AIによる体験向上は、同社が従来から注力しているアプローチだ。独自のAIプラットフォーム「ThinQ AI」で操作の快適性を追求してきた。19年モデルはこのAIを有機EL専用エンジン「α9 Gen2 Intelligent Professor」に統合。画質・音質というテレビの基本性能までフォローできるようになった。
 
AIを統合した有機EL専用エンジン「α9 Gen2 Intelligent Professor」

 具体的には、低画質から高画質まで数百万の映像ソースを深層学習して、画質・音質を最適化する。周囲の明るさに合わせた輝度調整や、2.0chの音源のバーチャル5.1ch変換、視聴位置に合わせた音響のチューニングなど、快適な視聴を多角的にサポートする。
 
AIが周囲の明るさに合わせて輝度調整する
 
AIで2.0chの音源をバーチャル5.1chに変換

 操作における快適性も向上している。見たいコンテンツが一覧表示されるランチャーは視聴履歴をもとにAIが自動編集。おすすめ番組のレコメンドをしてくれる。また、GoogleアシスタントとAmazon Alexaを内蔵し、ThinQ AIと合わせて三つのAIアシスタントに対応。テレビの音声操作などはThinQ AI、天気予報や情報検索はGoogleアシスタントとAmazon Alexa、といったように得意な分野に応じて使い分けることができる。
 
三つのAIアシスタントに対応

 価格はオープンで、税別実勢価格は77V型の「OLED 77W9PJA」が170万円前後、65V型の「OLED 65W9PJA」が75万円前後、65V型の「OLED 65E9PJA」が55万円前後、55V型の「OLED 55E9PJA」が40万円前後、77V型の「OLED 77C9PJA」が120万円前後、65V型の「OLED 65C9PJA」が50万円前後、55V型の「OLED 55C9PJA」が35万円前後、65V型の「OLED 65B9PJA」が45万円前後、55V型の「OLED 55B9PJA」が30万円前後の見込み。
 
各シリーズのデザイン(左からW9、E9、C9、B9シリーズ)

 発売を記念したキャンペーンも実施。4月25日に売り出す有機ELテレビを購入したユーザーに最高10万円相当のギフトカードをキャッシュバックする。対象期間は6月2日まで。応募方法は、店頭に設置してある専用応募封筒に必要事項を記入し、レシートを貼り付けて応募。その際の応募封筒は公式キャンペーンサイトからダウンロードが可能。6月16日当日消印まで有効だ。