新宅配サービス「MACHI ECO便」、地域の人々がECO HUBに

サービス

2018/10/05 13:00

 ネスレ日本と佐川急便は、人手不足や環境についての問題解決と、地域コミュニティの創出を目指す新たな宅配サービス「MACHI ECO便」を10月1日に開始した。また「MACHI ECO便」への参画企業を募り、ネスレ日本の商品に加え、ファンケル、ルピシアの商品なども順次対象としていく予定。

「MACHI ECO便」のロゴ

 「宅配マッチングプラットフォーム」として、地域の人々に「ECO HUB(エコハブ)」と呼ばれるストックポイントの役割を担ってもらい、サービス利用者は「近所のECO HUBに商品を取りに行く」または「近所のECO HUBから商品を配達してもらう」のどちらかを選択する。
 
「MACHI ECO便」の仕組み

 対象商品は、専用Webサイトで選択したネスレなどのMACHI ECO便専用の定期便のみ。既存のネスレの定期便の配送先としても「MACHI ECO便」を指定できる。近隣のECO HUBは、専用Webサイトで検索でき、「近所のECO HUBに商品を取りに行く」を選んだ場合は商品代金から割り引きを受けられる。同時に、ECO HUBに協力する地域の人にも手数料を還元し、ECO HUBを拠点に地域の人と人が世代を超えてつながる、地域のコミュニティ創出を目指す。
 
「ECO HUB」の検索イメージと「ECO HUB」情報のイメージ

 ECO HUBまでの倉庫業務から配送業務の管理・実務は、佐川急便が担当する。ラストワンマイルの配送荷物を可能な限り1つにまとめ、佐川急便がECO HUBへ配送することで、トラックからのCO2排出量削減を図る。ECO HUBからの配送も徒歩または自転車で行う。配送には段ボールを使わないため、段ボール資材の使用も削減し、「地球にやさしい」新たな配送サービスとなる。なお、荷物を取りに来た利用者には、オリジナルのエコバッグを提供する。
 
東京都内に設置する専用宅配ロッカー

 サービス開始時点での提供地域は、東京6区(港区/品川区/千代田区/中央区/新宿区/渋谷区)、大阪4区(北区/中央区/福島区/此花区)で、サービス対象地域は順次拡大していく。また、東京都内には専用の宅配ロッカーも設置する。