日本最大のカメラと写真の祭典「CP+2018」で、リコーブースにひときわ地味な特ダネがあった。全天球カメラ「THETA V」や「PENTAX K-1 MarkII」など花形製品が並ぶ中、ひっそりと1台だけハンズオンに並んでいたカメラ、「GR II」だ。

 GRシリーズは手振れ補正もない単焦点のコンパクトカメラながら、機動性と画質の高さからスナップ撮影に強く、熱烈なファンが多い。フィルム時代から連綿と続くブランドで、コンパクトカメラのシリーズとしては極めて珍しいカメラの一つだ。しかし、最新作の「GR II」が2015年に発売されて以来、新製品が登場しておらず、オフィシャルブログ「GR BLOG」も15年9月に終了。昨年のCP+では「GRは続けます」という、力強いコメントを得てはいたが、結局新製品は発売されず、このまま静かに終わっていくのではないかと心配されていた。
 
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リコーブースのハンズオンコーナーにひっそりとおかれた「GR II」。しかし手に取る来場者は多い

 リコーブースにある「GR II」はハンズオンの1台と、データ転送の説明用に置かれた1台の2台だけ。GRシリーズの展示コーナーすらない状態だ。しかし、ハンズオンコーナーには、1枚の紙が置かれていた。「RICOH GR 再発進~新しいコミュニケーションサイト公開に先駆け、GR 公式 Facebook をスタート」とある。
 
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RICOH GR 再発進を告げるお知らせ

 それによると、4月にGRの新サイトを開設する予定で、それに先駆けて今日3月1日からGR 公式Facebookをスタートするというものだ。2015年9月10日で更新が終わっていた「GR BLOG」のページも2年半ぶりに更新され、新サイト準備中という告知と公式FacebookのURLが掲載されていた。

 ハンズオンの担当者に新製品は発売するのかと問い詰めたところ、「お察しください」の一言のみ。結局確たる情報は何も得られなかったが、GRシリーズが近く息を吹き返すと確信した。今年は「フォトキナ」イヤー。2年に1度ドイツ・ケルンで開催される世界最大のカメラの見本市が開催される年だ。9月の会期中に新製品発表をぶつけるのではないのかと予想する。リコーがTHETAを発表したのもドイツ・ベルリンの「IFA 2013」だったことから、ケルンデビューの可能性は高そうだ。(BCN・道越一郎)