ソニー、電子マネー、通知、ログ機能を備えた腕時計「wena wrist」

新製品

2016/06/30 17:59

 ソニーは6月30日、アナログ腕時計のデザインはそのままに、バンド部分にスマートフォンと連携する電子マネー、通知、ログ機能を備えた腕時計 「wena wrist(ウェナ リスト)」を発売した。時計専門店、百貨店、ソニーの運営するEコマースサイト「First Flight」で販売する。


「Three Hands(スリーハンズ)」シリーズ(左)と「Chronograph(クロノグラフ)」シリーズ(右)

 ヘッド部分にアナログ時計、バンド部分に非接触ICカード技術のFeliCa(フェリカ)のシステムを採用した電子マネー機能、通知機能、ログ機能を搭載し、腕時計をかざすだけで、おサイフケータイ機能を利用できる。
 


腕時計をかざすだけでおサイフケータイ機能を利用できる

 スマホと連動し、電話やメールの着信、SNSなどの更新を7色のLEDと振動で知らせる。また、活動量計を搭載し、専用アプリで歩数や消費カロリーなど確認できるログ機能も備える。
 


スマホと連携した通知機能や活動量計の機能を備える

 デザインは、「Chronograph(クロノグラフ)」と3針の「Three Hands(スリーハンズ)」の2種類。ヘッド部分は国内メーカーが設計・製造しており、バンド部分に部品を分散させて配置することで、従来の腕時計のバンドと同等のデザインを実現した。バンド幅は22mmで、充電には専用クリップを使用する。
 


部品を分散配置することで、機能が増えてもデザインはそのまま

 「wena wrist」は、社内からビジネスアイデアを募る新規事業創出プログラム(Seed Acceleration Program)から生まれた製品。2015年秋に、ソニーの運営するクラウドファンディングとEコマースのサイト「First Flight」でクラウドファンディングを実施し、1億円以上の支援が集まった。支援した2000人以上に製品を届け終えたことを受け、正式販売を開始した。

 スマホと連携させるアプリ「wena」は、クラウドファンディング時はiOS版のみだったが、新たにAndroid版の提供を開始した。対応OSは、iOS 8.0以降とAndroid 5.0以降。なお、電子マネー機能は、フェリカネットワークスが提供するiOS向けアプリ「おサイフリンク」が必要なため、現在、Android端末では利用できない。

 「Chronograph」の重さは149.1gで、ヘッドの厚さは11.45mm。税別価格は、シルバーの「WN-WC01S」が5万9800円、プレミアムブラックの「WN-WC01B」が6万9800円。

 「Three Hands」の重さは130.8gで、ヘッドの厚さは9.7mm。税別価格は、シルバー「WN-WT01S」が4万2800円、プレミアムブラック「WN-WT01B」が4万9800円、Eコマースサイト「First Flight」限定カラーのホワイト「WN-WT01W」は4万3800円。