【CES ASIA】SFが現実に、安全のための自動運転へ アウディ

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2015/05/26 20:23

【上海発】全米家電協会(CEA)がアジアで初めて開催するコンシューマー・エレクトロニクス・ショー・アジア(CES ASIA)が中国・上海で5月25日に開幕するのに先立ち、前日の24日、アウディが事前基調講演で自動運転のコンセプトカー「R8 e-トロン」を発表した。

開場を待つ来場者。かなりの人たちが入場できなかった

 会場は上海浦東新区のJumeirahホテルに隣接するDaGuan劇場。誰でも入れる一般公開イベントだったため、開場前から長蛇の列ができた。ホールはおよそ1200人の収容人数にも関わらず、かなりの来場者が入場できなかった。

自動運転のコンセプトカー「R8 e-トロン」

 イベントでは、自動運転のコンセプトカー「R8 e-トロン」を発表した。最高時速は時速250Km、1度の充電で450Kmの走行が可能で、充電時間は2時間。バッテリー容量は90kwhと大容量で170Kw出力のモーターを2機搭載する。ビデオカメラやレーダー、レーザースキャナほか、多くのセンサーを搭載し自動運転を実現する車だ。

映画、アイ・ロボットで登場した、自動運転のコンセプトカー「RSQ」

 アウディAGのUlrich Hackenberg技術開発取締役が、映画、アイ,ロボットに登場する自動運転のコンセプトカー「RSQ」に乗って颯爽と登場。「アイ,ロボットでは、主人公が自分で運転をしようとすると、危険だからと手動で運転するのを車に遮られる場面がある。安全のために自動運転にする時代はもう目前だ」として、「SFの世界が現実のものになる」と断言した。

 「CES ASIA」は、中国・上海浦東新区の「上海新国際博覧センター」で5月25日~27日までの3日間開催される。(道越一郎)

「SFの世界が現実のものになる」と語る、アウディAGのUlrich Hackenberg技術開発取締役