フィーチャーフォン市場いまだ健在! 京セラ、2013年秋モデルの事業戦略を発表

ニュース

2013/11/18 16:27

 京セラは、11月15日、KDDIとウィルコムに提供しているスマートフォンとフィーチャーフォン(従来型携帯電話)、PHSの2013年秋モデルの新製品説明会を開催した。

京セラのスマートフォン・フィーチャーフォン・PHSの2013年秋モデル

京セラのスマートフォン・フィーチャーフォン・PHSの2013年秋モデル

 説明会の冒頭、通信機器関連事業本部マーケティング部の能原隆部長が、北米で展開している携帯電話事業の状況と、フィーチャーフォンがまだニーズのある分野であることを説明した。「環境は異なるが、日本でもフィーチャーフォン需要は十分にある。また、スマートフォンは高性能や高機能なだけではなく、使いやすさが求められているのではないかと考えている。秋モデルでは、京セラの市場に対する見解を反映した製品を提供する」として、新製品を紹介した。

能原隆部長

フィーチャーフォンの需要を語る能原隆部長

 au向けの新製品で、5インチ液晶を搭載する防水対応スマートフォン「DIGNO M」は、背面に滑らかな曲面をデザインし、手になじむ持ち心地を実現した。重さは、同サイズの防水対応のモデルのなかでは最軽量の135g。電池容量は、従来モデル「DIGNO S」の2520mAhから2600mAhに向上した。

 騒がしい場所でも電話の声がクリアに聞こえる独自の技術「スマートソニックレシーバー」を搭載。ロック解除、アプリランチャー、アプリ切り替えなどが片手で操作できる使い勝手のよい機能を備える。従来の携帯電話に近い感覚で使える「エントリーホーム」モードにすれば、初めてスマートフォンを使う人でも簡単に操作できる。画面を2回タップすることで、机に置いたままでも画面が点灯する機能「トントON」が便利だ。

「DIGNO M」

DIGNO M。左からホワイト、ブルー、ピンク

 フィーチャーフォンの新製品は、防水・防塵・耐衝撃に対応する「MARVERA(マーベラ)」。カメラの撮像素子には、暗い場所でもノイズの少ない写真が撮影できる約808万画素の裏面照射型CMOSを採用する。1020mAhとフィーチャーフォンとしては大容量のバッテリをもつが、約124gと軽い。グローバルパスポートGSM機能に対応するので、海外でも広いエリアで利用できる。

「MARVERA(マーベラ)」

MARVERA。左からホワイト、ピンク、ブラック

 ウィルコム向けPHSは、快適な操作感を実現するドーム形状のテンキーを採用した「LIBERIO 2(WX11K)」と、会話を快適にするさまざまな機能を搭載した「WX12K」の2機種。どちらも防水・防塵・耐衝撃に対応する。

 丸みを帯びたテンキーや円形十字キーなど、上質なデザインの「LIBERIO 2」は、スマートフォンと連携することで、スマートフォンの着信を「LIBERIO 2」で受けたり、スマートフォンの番号から「LIBERIO 2」で発信したりできる。

「LIBERIO 2」(WX11K)

LIBERIO 2(WX11K)。左からブラック、ホワイト、レッド、グリーン

 折りたたみ式の「WX12K」は、音と振動で音声をクリアに伝える「スマートソニックレシーバー」を搭載。通話相手の音声を補正できる「ゆっくり通話」「はっきり通話」などの機能を備える。Bluetoothで連携して、スマートフォンの代わりに受発信ができる。

「WX12K」

WX12K。左からブラック、シルバー、ピンク、ネイビー×ゴールド、ホワイト×ゴールド