ソニー、ミュージックビデオレコーダー「HDR-MV1」、リニアPCM録音とフルHD録画に対応

ニュース

2013/10/10 21:29

 ソニーは、リニアPCMによる高音質録音と、高域120°でのフルHD高画質撮影ができるミュージックビデオレコーダー「HDR-MV1」を、11月15日に発売する。価格はオープンで、実勢価格は3万円前後の見込み。

HDR-MV1

 ハイエンドICレコーダーが採用している非圧縮のリニアPCM録音形式に対応。音源を圧縮せず原音をありのままに録音するので、音色や奥行き感を忠実に再現する。また、ファイル容量を抑え、ウェブへのアップロードに対応したAAC録音形式に対応し、PCなどの再生環境でも美しい音を再現する。

 120°X-Yステレオ方式マイクを搭載。センターの音と左右の音の広範囲録音によって演奏者のパフォーマンスを忠実に再現し、立体感のあるステレオサウンドを収録できる。

 動画撮影機能は、フルHD録画(解像度1920×1080、30p)に対応し、大画面テレビでも高精細な映像を楽しめる。撮像素子には、独自の「Exmor R CMOSイメージセンサ」を搭載。裏面照射型構造によって入射光を効率よく利用することで、スタジオやステージなど、室内の暗い環境でも表情や動きをくっきりと再現する。

 レンズは広角120°の「カールツァイス テッサー」で、狭い練習スタジオや大人数の場合でも、広々とした高画質で撮影できる。

 撮影した動画は、スマートフォン用の無料アプリ「PlayMemories Mobile」で、スマートフォンやタブレット端末無線LAN経由で転送でき、動画共有サイトやSNSなどへのアップロードにも対応する。スマートフォンをリモコン代わりにして、離れた場所から記録開始/停止もでき、NFC(近距離無線通信)対応のAndroidスマートフォン/タブレット端末とは、ワンタッチで接続できる。

 このほか、マニュアルでの録音レベル設定や録音時のノイズを低減するローカットフィルター、一定時間無操作の場合に自動で液晶画面を暗くする省エネ設定、状況に合わせて最適な映像設定での撮影が可能なシーンセレクト機能など、多彩な機能を備える。

 液晶画面は2.7インチワイドで、撮影前の画角確認や撮影後のチェックをスムーズに行うことができる。また、LINE IN/MIC IN兼用のオーディオ入力端子を搭載し、外部機器やマイクと接続することによって、演奏環境に合わせた幅広い音声録音に対応する。音声だけを録音するリニアPCMレコーダーとしても利用でき、本体にはイヤホンなしで音声をチェックできる小型スピーカーを備える。

2.7インチ液晶モニタ(左)やオーディオ入力端子を備える

 無料の専用ソフト「MVR studio」は、動画の管理や編集、SNSへのアップロード機能、残響音を演出できるリバーブ効果など、音のエフェクト機能を搭載。対応OSは、Windows Vista SP2以降、Mac OS X 10.7以降。

 無線LAN機能はIEEE802.11b/g/n準拠。インターフェースは、オーディオ入力端子、HDMI出力、マルチ/マイクロUSB端子などを備える。対応メディアはmicroSDXC/microSDHC/microSD(Class4以上推奨)、メモリースティックマイクロ(MARK2)。サイズは幅116.5×高さ70.5×奥行き27.0mmで、重さは約165g。