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「BCN AWARD 2013」の受賞社が決定、「スマートフォン」はアップル、「ノートPC」はNECが2年連続で受賞

特集

2013/01/11 20:30

 BCNは、1月11日、全国の主要な家電量販店、パソコン専門店、ネットショップから収集した実売データ「BCNランキング」にもとづき、1年間の累計販売数量が最も多かった企業を部門ごとに表彰する「BCN AWARD 2013」の受賞社を発表した。

「BCN AWARD 2013」のロゴ

 「BCN AWARD」は、家電量販店などから集計している実売データ(POSデータ)をもとに、部門(ジャンル)ごとに年間販売数量第1位の企業を表彰する制度。13回目となる「BCN AWARD 2013」の対象期間は2012年(2012年1月1日~12月31日)で、ハードウェア76部門、ソフトウェア33部門の計109部門・52社が受賞した。

 「Ultrabook」と「カメラケース・バッグ」の2部門を新設し、Ultrabook部門はASUS JAPAN、カメラケース・バッグ部門はエレコムが受賞した。昨年新設したスマートフォン部門タブレット端末部門はApple Japan(アップル)、タブレット端末アクセサリ部門はエレコム、三脚・一脚部門はスリックが2年連続で受賞。また、昨年1位が入れ替わったノートPC部門はNECパーソナルコンピュータ(NEC)、携帯オーディオ部門はソニー、インクジェットプリンタ部門複合プリンタ部門はエプソン、BDレコーダー部門はパナソニックが今年度も受賞した。東芝はUltrabook部門、ノートPC部門とも2位で、Ultrabookは4.0ポイント、ノートPCは0.6ポイントの僅差だった。

【「BCN AWARD 2013」の受賞社一覧】

[表をクリックすると拡大表示します]


ミラーレス一眼カメラはオリンパス、コンパクトカメラはキヤノンが1位を守る



 2012年は、11年に引き続いてスマートフォンが注目を集め、秋以降には小型の7インチ台のタブレット端末も売れはじめた。新たな動きとしては、ミラー構造のないレンズ交換式デジタルカメラ、いわゆる「ミラーレス一眼カメラ(ノンレフレックス)」の市場拡大が挙げられるだろう。ペンタックスやニコンに続き、キヤノンも参入し、先行していたオリンパス、パナソニック、ソニーによる“3強状態”に変化が生じた。 

2008年9月の発売から4年。ミラーレス一眼は、レンズ交換式デジタルカメラの約半数を占めるようになった(左から、OLYMPUS PEN mini E-PM2、LUMIX DMC-GF5、NEX-5R)

 そのデジタルカメラ(ミラーレス一眼)部門は、シェア29.8%でオリンパスイメージングが2年連続で受賞した。オリンパスイメージングは、ICレコーダー部門も受賞している。なお、一昨年の「BCN AWARD 2011」までは「デジタルカメラ(レンズ交換型)」という部門名で、ミラーレスタイプのデジタル一眼カメラを集計対象に含めていたが、昨年の「BCN AWARD 2012」で「デジタルカメラ(一眼レフ)」に名称を変更し、集計対象からミラーレス一眼を除外した。

 カメラ関連では、このほかデジタルカメラ(レンズ一体型)部門(コンパクトデジタルカメラ)とデジタルカメラ(一眼レフ)部門(デジタル一眼レフカメラ)の2部門で、キヤノンが一昨年、昨年に続いて受賞。デジタルカメラ(レンズ一体型)部門は、9年連続の受賞となる。 

2012年は、スマートフォンに加え、タブレット端末、Ultrabookも注目を集めた。インクジェットプリンタやカメラなど、Wi-Fi(無線LAN)に対応する製品・ジャンルも増えてきた

 このほか、サラウンドシステム部門でヤマハ、PCケース部門でZalman Tech、USBメモリ部門でエレコムが初受賞を果たした。また、SSD部門はLexar Mediaからインテルへ、デジタルフォトフレーム部門はソニーからファーウェイ・ジャパンへ、キーボード部門はエレコムからロジクールへ、それぞれ1位が入れ替わった。ソフトウェアの各部門はトップの入れ替わりが少なく、5~10年以上受賞している企業も少なくない。サウンド関連ソフト部門は、2007年に発売した「VOCALOID 2 初音ミク」がヒットして以来、クリプトン・フューチャー・メディアが6年連続で受賞しているが、2位のインターネットとの差はわずか1.2ポイントだった。

1月18日に表彰式を開催、「BCN IT ジュニア賞 2013」も同時に表彰



 「BCN AWARD 2013」と同時に、2006年に創設した「BCN IT ジュニア賞 2013」の受賞者を発表した。ITジュニア育成交流協会からの推薦を受け、ITに取り組む若者を対象としたコンテストで優秀な成績を収めるなど、すぐれた技術をもつ若きエンジニアを表彰するもので、今回は5チームと個人4名を選出。1月28日に開催する「BCN AWARD 2013」の表彰式と同じ会場で表彰する。

【「BCN IT ジュニア賞 2013」受賞チーム・受賞者】

・国立弓削商船高等専門学校 「healTeeth ―歯みがきで磨く明るい未来―」制作チーム
・国立香川高等専門学校 詫間キャンパス 「Top Balancer」制作チーム
・国立宇部工業高等専門学校 「常盤は賽を振らない」制作チーム
・長野県松本工業高等学校 越野 達也
・北海道室蘭工業高等学校 石橋 俊文
・岡山県立岡山大安寺高等学校 怒田 晟也
・栃木県立宇都宮東高等学校 鑓水 大和
・千葉県立千葉商業高等学校 「HTML Creation Tool」制作チーム
・宮城県工業高等学校 落とし物お知らせサービス「あったよ!」制作チーム

・オリジナルプレスリリース(PDF)

■お知らせ
 「BCN AWARD」特設ページhttp://bcnranking.jp/award/)では、「BCN AWARD 2000」以降の年度別受賞企業や、部門別受賞企業を紹介しています。販売台数1位の「BCN AWARD」受賞企業を含め、部門ごとにシェアトップ3メーカーとその販売台数シェアも公開していますので、ぜひご覧ください。