シャープ、住宅用太陽光発電システムの「まるごと15年保証」を7月にスタート

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2012/06/28 12:20

 シャープは、6月27日、住宅用太陽光発電システムの保証サービス「まるごと15年保証」を7月1日から受け付けると発表した。太陽電池モジュールだけでなく、パワーコンディショナーや電力センサを含むシステム機器をトータルで15年間保証するサービスは業界初。

「まるごと15年保証」のイメージ

 ソーラーシステム事業本部の稲田周次ソーラーシステム事業部長は、「新エネルギーや節電の意識が高まって、住宅用太陽光発電は前年比130%で伸びている。2012年4月で累計販売台数が100万件を突破した。しかし、まだ購入していないお客さまは、メンテナンスや補修にどれだけの費用がかかるかわからないなど、長く安心して使えるのかという心配・不安を抱えている」と、保証サービスを導入した経緯を説明した。

稲田周次ソーラーシステム事業部長

 シャープは、現在無償で10年保証サービスを提供している。しかし、ユーザーは15年ローンを組んで太陽光発電システムを購入しているケースが多く、ローンを払い終える前に保証期間が切れてしまった場合、システムに不具合が生じると修理費や交換部品代などが発生する。

 「まるごと15年保証」は、太陽電池モジュール、モジュールを屋根に取りつける架台、パワーコンディショナー、電力センサなど、システムに必要な機器すべてが保証の対象になる。また、出力状態をインターネットを通じて見守る「webモニタリングサービス」を無料でつける。万が一、システムに異常があった場合にはシャープにエラー情報が届き、シャープからユーザーへ連絡が行くので、ユーザーは常に監視している必要がなくなる。

 加入料金はモジュールの最大出力の合計によって異なり、一般的な3~4kW未満の場合で1万5960円。すでにシステムを導入しているユーザーは、10月1日から1年間限定で「まるごと15年保証」への切替えを受け付ける。切替えの料金は現在検討中という。