シャープ、電子書籍ストア「GALAPAGOS STORE」で「ネット書庫」サービスを提供

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2012/04/20 20:23

 シャープが運営する電子コンテンツストアサービス「GALAPAGOS STORE」は、4月20日、購入した電子書籍をインターネットのサーバー上で一括管理・保存できる「ネット書庫」サービスを開始した。

「ネット書庫」サービスの利用イメージ

 総合電子書籍ストア「GALAPAGOS STORE」は、これまでは利用する端末に電子書籍をダウンロードするかたちを採っていた。これには通信環境のない場所でも読むことができるというメリットがあったが、端末のメモリ容量に合わせてダウンロードした電子書籍をPCやメモリカードに保存する必要があった。

 「ネット書庫」サービスは、サーバー上にある仮想の「書棚」で、購入したコンテンツを一括で管理・保存するので、いったん端末から電子書籍を削除しても、必要に応じて再度ダウンロードできる。また、読んでいる電子書籍にマーカーやしおりなどの情報をつけて「ネット書庫」に保存すれば、別の端末で続きを読むことができる。

「デスク」では、新聞や雑誌、コミックなど、同じシリーズのコンテンツをまとめて表示できる

 さらに、専用アプリケーションを使用しなくても、ブラウザ上で電子書籍を購入し、自動的に「ネット書庫」に保存する仕組みを採用し、購入しやすくした。新たに、電子書籍の挿絵を拡大表示する「挿絵拡大モード」を搭載した。

 このほか、TwitterやFacebookのID(アカウント)とパスワードを利用した新規会員登録・ログイン、バンダイチャンネル、まぐまぐ!など、電子書籍以外のコンテンツ・サービス情報を提供する「コネクトゲート」の事業者数・提供ジャンルの拡大など、サービスを拡充した。なお、TwitterやFacebookのIDでログイン後、コンテンツを購入する際は、別途「GALAPAGOS STORE」のパスワードを入力する必要がある。

「コネクトゲート」の画面例

 対応端末は、Android 2.1/2.2/2.3/3.2/4.0を搭載したスマートフォンとタブレット端末。ただし、Android 2.1は、「ネット書庫」は利用できない。「ネット書庫」サービスに対応した専用アプリ(バージョン2.3.2)は、それぞれGoogle Playから無料でダウンロードできる。

 

 IDと購入履歴を紐付け、購入済みコンテンツを再ダウンロードできる方式のサービスは、「クラウドサービス」とも呼ばれ、端末に依存せず、複数の端末で利用でき、ユーザーの利便性は高い。