衛星放送のBSデジタル放送が、10月1日に現行の12チャンネルから24チャンネルに拡大する。新チャンネルでは、開局を記念した特別番組の放送や、期間限定の無料キャンペーンを実施するほか、BSデジタル放送業界全体で周知キャンペーンを展開していく。

　地上波アナログ放送が終了した7月24日、NHK BS1（BS7チャンネル）、NHK BSプレミアム（BS11チャンネル）、WOWOW（BS5チャンネル）のBSアナログ放送も終了した。終了によって空いた周波数は、BSデジタル放送の新規追加チャンネルに使われる。その第一弾として、10月1日に12チャンネルを追加する。

　10月1日には、現在放送中の「WOWOW」が1チャンネルから3チャンネルへ、「スター・チャンネル」が1チャンネルから3チャンネルになる。さらに、アニメ専門チャンネル「BSアニマックス」、競馬関連番組の「グリーンチャンネル」、「BSスカパー！」など、テレビ放送11チャンネル、ラジオ放送1チャンネルの計12チャンネルが新たに加わる。

　さらに、来年3月には第二弾として「BS釣りビジョン」「日本映画専門チャンネル」「ディズニー・チャンネル」など7チャンネルが加わり、テレビ放送29チャンネル、ラジオ放送1チャンネル、データ放送1チャンネルの計31チャンネルになる。


　9月20日に都内で開催した記者会見で、社団法人デジタル放送推進協会（Dpa）の間部耕苹理事長は「7月24日の地上波のデジタル移行によって、地デジ/BS/CS対応のテレビやレコーダーなど、3波対応受信機器の普及が進み、累計の出荷台数は1億1000万台を超え、BSデジタル放送を視聴する環境が整った。さらにチャンネル数が増えることを機に、BSデジタル放送の普及を進めたい」と話した。年末から来春にかけて、キャンペーンなどの普及活動に取り組む。

　まずはDpaと事業者で「パワーアップBS！キャンペーン」を展開。「ぶっちゃけ すごい BS！」をキャッチフレーズに、キャンペーンサイトを立ち上げるほか、テレビスポットや新聞、雑誌などでBSデジタル放送の魅力をアピールしていくという。