3Dとネットワークがカギ、ソニーが薄型テレビ「ブラビア」新製品を発表

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2011/01/21 15:07

 ソニーが、薄型テレビ「BRAVIA(ブラビア)」の新製品を発表した。「EX720」シリーズとして60V型と55V型、46V型、40V型、32V型の5機種、「EX72S」シリーズ46V型、40V型、32V型の3機種、「EX420」シリーズ32V型、26V型、22V型の3機種、「CX400」シリーズ32V型、22V型の2機種、合わせて4シリーズ13機種を、2月20日から順次発売する。新高画質技術の搭載とともに、2011年の戦略のカギとなる「3Dの拡大」と「ネットワーク機能の拡充」を訴えていく。

 「アナログ停波によるテレビ需要の減少が騒がれている。しかし、テレビに従来以上の価値を付加すれば、必ず需要を掘り起すことができる」(コンスーマーAVマーケティング部門ホームエンタテインメントプロダクツマーケティング部の平間洋一郎統括部長)。従来以上の価値とは、まずは高画質の追求だ。新製品すべてに新高画質回路「X-Reality」を搭載し、フルハイビジョン映像から低解像度のインターネット動画までを美しく表現する。

平間洋一郎統括部長

 「3Dの拡大」では、新製品で「EX720」シリーズ5機種、「EX72S」シリーズ3機種、計8機種が3Dに対応した。これらが加わったことで、ソニーの3Dテレビは、6シリーズ19機種のラインアップとなった。ポイントは、これまで発売していなかった32V型の3D対応機を用意したこと。「プライベートルームなどでの使用を想定し、32インチモデルを追加した」(平間統括部長)という。

3Dテレビのラインアップが充実。「EX720」シリーズと「EX72S」シリーズ

新高画質回路「X-Reality」を搭載する「EX420」シリーズと「CX400」シリーズ

 「ネットワーク機能の拡充」では、1月26日に映像配信サービス「Qriocity(キュリオシティ)」を開始する。平間統括部長は、「すでに欧米で提供しており、ユーザーから高い評価をいただいている」と自信をみせた。開始当初は、ハリウッド映画や話題の邦画、劇場版アニメなど、200以上のタイトルを用意する。

映像配信サービス「Qriocity」

 また、映像配信サービス以外にも、SkypeやTwitterなどでコミュニケーションができるほか、スマートフォン「Xperia」がリモコン代わりになるなど、スマートフォンとの連携が「ネットワーク機能の拡充」のポイントになる。

ブラビアで実現するネットワークサービス

Twitterなどのコミュニケーションツールが利用できる

スマートフォンとも連携

 実勢価格は、「EX720」シリーズの60V型が43万円前後、55V型が31万円前後、46V型が25万円前後、40V型が19万円前後、32V型が16万円前後。「EX72S」シリーズの46V型が27万円前後、40V型が21万円前後、32V型が18万円前後。「EX420」シリーズの32V型が9万円前後、26V型が8万円前後、22V型が7万円前後。「CX400」シリーズの32V型が8万円前後、22V型が6万円前後。