録画ができる薄型テレビの人気が高まっている。2010年9月の「BCNランキング」では、薄型テレビの販売台数に占める録画対応テレビの割合が初めて30%を突破した。メーカー各社はラインアップの強化を図り、売り場での選択肢は広がっている。では、売れ筋はどの製品なのか。BCNランキングをもとに紹介する。

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1位はシャープの32V型AQUOS「LC-32DX3」



 2010年10月4-17日のBCNランキングで、液晶テレビとプラズマテレビを合わせた薄型テレビの録画対応モデル売れ筋トップ10をみていこう。カラーバリエーションは合算して集計した。

録画対応テレビ シリーズ別 売れ筋ランキング トップ20
(集計期間:2010年10月4-17日)
順位 メーカー シリーズ名 録画媒体 画面サイズ
(V型)
販売台数
シェア(%)
1 シャープ LC-32DX3 BD 32 9.2
2 東芝 19RE1 外付けHDD 19 8.3
3 東芝 42Z1 外付けHDD 42 7.2
4 ソニー KDL-32BX30H 内蔵HDD(500GB) 32 6.5
5 東芝 37Z1 外付けHDD 37 5.2
6 東芝 22RE1 外付けHDD 22 4.9
7 シャープ LC-40DX3 BD 40 3.9
8 ソニー KDL-26BX30H 内蔵HDD(500GB) 26 3.4
9 シャープ LC-40LX3 外付けHDD 40 3.4
10 東芝 32H1 内蔵HDD(500GB)/外付けHDD 32 3.2
11 東芝 32R1 HDD 32 2.9
12 東芝 26RE1 外付けHDD 26 2.9
13 ソニー KDL-22BX30H 内蔵HDD(500GB) 22 2.5
14 日立 P42-HP05  ※ 内蔵HDD(250GB)/iVDR 42 2.5
15 パナソニック TH-L32R2 内蔵HDD(500GB) 32 1.8
16 三菱電機 LCD-32BHR400 内蔵HDD(500GB)/BD 32 1.8
17 シャープ LC-46LX3 外付けHDD 46 1.5
18 三菱電機 LCD-40BHR400 内蔵HDD(500GB)/BD 40 1.4
19 日立 P42-XP05  ※ 内蔵HDD(320GB)/iVDR 42 1.4
20 シャープ LC-26DV7 BD 26 1.3
(※)はプラズマテレビ、ほかは液晶テレビ
「BCNランキング」2010年10月4-17日 日次 <最大パネル>

 1位はシャープの32V型AQUOS(アクオス)「LC-32DX3」で、シェアは9.2%。10年5月発売のモデルで、内蔵のBDレコーダーで、BDに直接テレビ番組を録画する。最長約36時間の長時間録画が可能。レンタルBDやDVDの再生もできる。HDDは非搭載。チューナーは、地上デジタル・BS・110度CSデジタル×2基で、裏番組の録画ができる。パネルはLEDバックライト液晶だ。税別の平均価格(以下、価格)は8万8162円。

シャープの「AQUOS DX3」シリーズはBDレコーダーを搭載。
録画のほか、レンタルDVDの再生も可能

 2位は東芝の19V型REGZA(レグザ)「19RE1」でシェアは8.3%。10年6月発売で、別売の外付けHDDをUSBでつなぐことで録画ができる。USBハブを使って同時に最大4台までHDDが接続できるので、スポーツ用、ドラマ用など、番組のジャンルごとにHDDを使い分けると便利だ。チューナーは、地上デジタル・BS・110度CSデジタル×2基。パネルはLEDバックライト液晶だ。価格は3万475円。

東芝の19V型REGZA「19RE1」は別売の外付けHDDに録画ができる

 3位は同じく東芝REGZAの42V型「42Z1」。シェアは7.2%。こちらも別売のUSB接続の外付けHDDと繋ぐことで録画ができる。LAN接続のHDDにも対応する。チューナーは、地上デジタル×3基、BS・110度CSデジタル×2基で、地デジの番組を視聴しながら同時に2番組録画ができる。そのほか、SDカードスロットを備えているので、デジタルビデオカメラで撮影したAVCHD形式のハイビジョン映像の再生が可能。パネルはLEDバックライト液晶。価格は11万8578円。

東芝の42V型REGZA「42Z1」は別売のUSB/LAN接続HDDに対応。
地デジチューナーを3基搭載する

 4位にはシェア6.5%でソニーのBRAVIA(ブラビア)32V型「KDL-32BX30H」が入った。500GBの内蔵HDDに録画するタイプで、約65時間の長時間録画ができる。チューナーは、地上デジタル・BS・110度CSデジタル×各2基。リモコンボタンで「録る」「見る」「消す」の基本操作が簡単にできる。価格は6万5091円。

ソニーのBRAVIA32V型「KDL-32BX30H」は500GBの内蔵HDDに録画ができる

 5位は東芝REGZA「37Z1」で、3位と同シリーズの37V型モデルだ。シェアは5.2%、価格は9万6196円。以下、6位がシャープ「LC-40DX3」で、1位の32V型と同シリーズの40V型モデルが、7位には4位のサイズ違いでソニー「KDL-26BX30H」が入った。9位にはシャープの「AQUOS クアトロン」シリーズの40V型「LC-40LX3」がランクイン。赤・緑・青の3原色に「黄色」を加えたことで、シアンの表現力や、黄金やヒマワリの黄色の表現力を高め高画質化を図ったことが特徴だ。1位や6位のシャープ「DX3シリーズ」はBDに録画するタイプだが、こちらは別売の外付けHDDに録画する。10位は500GBの内蔵HDDや、別売の外付けUSB接続HDDに録画ができる東芝のREGZA32V型「32H1」が入った。

シャープのAQUOS クアトロン」シリーズは別売の外付けHDDに録画する。
BDレコーダーは非搭載

ダビングするならBDレコーダーとHDDのダブル搭載タイプを



 今回のランキング10位以内には入らなかったが、日立コンシューマエレクトロニクスやパナソニック、三菱電機も録画対応テレビを発売している。日立は、03年に業界で初めて録画テレビを発売したメーカーで、現在は、薄型テレビ「Wooo」のエントリーモデル「Hシリーズ」を除く全モデルがHDD内蔵だ。さらに、カセット型HDD「iVDR」に録画する「iVポケット」も備えている。14位に250GBのHDDを内蔵したプラズマテレビ42V型「P42-HP05」が入っている。

日立の42V型「P42-HP05」は250GBの内蔵HDDと「iVDR」に録画ができる

 そのほか、三菱電機とパナソニックはBDレコーダーとHDDの両方を搭載した録画対応テレビを発売している。09年10月に三菱電機が「REAL(リアル) BHRシリーズ」で業界で初めてダブル搭載。その後、10年5月にパナソニックが「VIERA(ビエラ) R2Bシリーズ」で追随した。BDレコーダーとHDDの両方を搭載しているテレビは、レコーダーを買わなくてもHDDに録画した番組をBDにダビングできることが大きなメリットだ。16位に三菱電機のREAL BHRシリーズ「LCD-32BHR400」が、25位にパナソニックのVIERA R2Bシリーズ「TH-L32R2B」が入っている。

BDレコーダーとHDDの両方をダブルした録画対応テレビ。
左から、三菱電機のREAL BHRシリーズ「LCD-32BHR400」、
パナソニックVIERA R2Bシリーズ「TH-L32R2B」

地デジテレビを買う人は録画テレビは要チェック



 アナログ放送の停波まで10か月を切った。テレビはもちろんのこと、レコーダーも地デジ対策が必要だ。録画はたまにする程度というライトユーザーには、手軽に録画ができる録画対応テレビをオススメしたい。見たら消す派の人はHDD内蔵や外付けHDD対応モデルで十分だし、ダビングもしたいという人はBDとHDDの両方を備えたタイプが便利だろう。レンタルBD/DVDを中心に、たまに録画する人は、BDレコーダー搭載モデルが手軽でいい。この年末、リビングや寝室などのテレビを買い替えるなら、録画対応テレビを検討しよう。(BCN・田沢理恵)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで129品目を対象としています。