マイクロソフト、Office 2010発売、新Windows Liveと連携した活用例を紹介

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2010/06/18 19:21

 マイクロソフトは、統合ソフト「Microsoft Office 2010 日本語版」を6月17日に発売した。プレス向けの発売記念イベント「Microsoft Consumer Experience Media Day」では、Office 2010とオンラインサービスのWindows Liveの最新機能を組み合わせた活用例を紹介した。

Office Home and Business 2010 と Office 2010のプロモーションキャラクター「冴子先生2010」

 「Microsoft Office 2010」は、世界で約5億人が利用している統合ソフトの最新バージョン。従来のPCに加えて、ブラウザとスマートフォンをサポートし、インターネットを経由していつでもどこでも作業できる。

 Office 2010のユーザーは、Windows Live IDを使用して、同社が提供するファイル共有サービス「Windows Live SkyDrive」上でドキュメントを作成、編集、保存、共有できる無料のオンラインアプリケーション「Office Web Apps」を利用できる。

 Office 2010ベータ版の国内でのダウンロード数は57万。予約受注数は、Office 2007発売時の2倍にのぼるという。また同日、19社から424機種のOffice 2010搭載PCが発売となった。

 堂山昌司・代表執行役副社長は、「今、クラウドが注目されている。当社は、Windows LiveやWindows Live Hotmailなど、すでにコンシューマ向けオンラインラービスを数多く提供し、デバイスとソフト、オンラインサービスをつなげた活用方法を提案している」と語った。

堂山昌司・代表執行役副社長

 その後、Office 2010とWindows Liveの次期バージョンの機能を連携した活用例として、「就職活動編」「結婚式のムービー制作編」のデモンストレーションを行った。

 「就職活動編」では、新しいWindows Live Hotmailでブラウザから直接Officeのファイルを閲覧・編集できる機能、Windows Live SkyDrive上に保存したOneNote文書をスマートフォンで開き、スマートフォンで撮影した写真を貼り付けると、PCで開いている文書にも写真が貼り付けられる機能などを紹介。

スマートフォンで貼り付けたい写真を撮影

PCで開いている文書に同じ写真を貼り付けた

 「結婚式のムービー制作編」では、Office 2010とは直接関係しないが、付けた人物タグをもとに、自動顔認識で効率よく写真を検索して絞り込む機能、ニキビや傷痕・テカリなどを簡単に修正する機能など、新しいWindows Live Photo Galleryの機能を紹介した。

 Office 2010のコンシューマ向け製品のラインアップと価格は、「Word」「Excel」「Outlook」で構成するエントリー版「Office Personal 2010」の通常版が2万9800円、アップグレード版が1万5800円、上記3タイトルに加え「OneNote」「PowerPoint」を追加する「Office Home and Business 2010」の通常版が3万4800円、アップグレード版が2万5000円。これに「Publisher」と「Access」を加えた「Office Professional 2010」の通常版が5万9800円、アップグレード版が3万7800円で、学生や教職員向けの「Office Professional Academic 2010」が2万8381円となっている。