インテル、開発中のCoreシリーズCPUを公開、Atomファミリーは多彩に

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2010/06/09 11:21

 インテルは、6月8日、2011年に発表するCoreシリーズの新モデルなど、開発中CPUの製品戦略を明らかにした。負荷のかかる作業を高速処理するCoreシリーズに加え、タブレットやネットブックなどのモバイル端末に搭載するAtomのラインアップ拡大を示唆した。6月1-5日に台湾で開催した台北国際コンピューター見本市「COMPUTEX TAIPEI 2010」で発表した内容を踏まえたもの。

Coreシリーズは2011年に新製品を発表、Atomはラインアップ拡大



 Coreシリーズの新しいCPUは、開発コード「Sandy Bridge」。グラフィック性能を向上し、例えばゲームでアバター(分身)をつくり、ユーザーの顔の表情をリアルタイムでアバターに反映するといったシーンにも対応する。このほか、搭載機器のバッテリーが長時間駆動するようになる。デスクトップPCや据置型のノートPC向けに搭載する高性能モデルとして投入する。詳しい仕様は未発表。

2011年に発表するCoreシリーズの新しいCPU。開発コード名は「Sandy Bridge」

 タブレットやネットブックなどへの組み込みを想定するAtomの新製品も開発していることを明らかにした。開発コードは「Oak Trail」。米インテルノキアのプラットフォームを統合した「MeeGo(ミーゴ)」やWindows 7、Google OSなど、一つの端末でOSが選択できるようになる。

Atomは端末とコンテンツの種類に応じた製品が登場する。写真は3Dゲームに特化したモデル

 端末の用途別にラインアップを揃え、対応するCPUを搭載すれば、その端末でフルハイビジョンや3Dのコンテンツが快適に楽しめる。省電力化を図り、CPUを搭載した機器のバッテリの長時間駆動を実現した。

次世代のAtomを搭載したモバイルPCの試作機。驚くほど薄くて軽い

 製品戦略説明会では、ムーリー副社長が、新しいAtomを搭載した試作機として、薄型のモバイルPCを紹介した。このほか、「タブレット」「3Dゲーム」「ハイビジョン映像」といった端末の種類やコンテンツの種類別に開発中のAtom製品を披露した。

キーワードは「PCのパーソナル化」、さまざまな端末がリンクする時代に



インテルコーポレーションのムーリー・エデン副社長兼クライアント事業本部長

 インテルコーポレーションのムーリー・エデン副社長兼クライアント事業本部長は、こうした製品拡充の背景に「PCのパーソナル化」があると指摘する。ムーリー副社長は、世界的な不況に反して市場が成長した2009年のPC出荷台数の推移を紹介。「PCは贅沢品から必需品になった。PCは大きな産業で、これからも伸び続けていくだろう」と成長を宣言した。

開発コード「Oak Trail」と名付けられたAtomの新製品。写真はタブレットの試作機

 また、PCだけでなく、タブレットやスマートフォン、組み込み機器など、ユーザーがさまざまな機器を連携・活用している現状を概観。ウェブサイト数や「YouTube」をはじめとした動画共有サイト、SNSといったコミュニケーションサービスは増え続けており、これらのサービスを前述の機器を通して楽しむ機会が広がっていることも、新しいCPUを開発・投入する後押しになっていると述べた。

インテルの吉田和正代表取締役社長

 インテルの吉田和正代表取締役社長は、既存のCoreシリーズ「Core i3」「Core i5」「Core i7」が、ノートPC市場において従来製品から順調に切り替わっている状況を披露した。また、PC環境として、WiMAXをはじめとしたブロードバンドの普及が不可欠であることを述べ、こうした状況を踏まえて、自社の製品について「多彩な機器がリンクするなかで、インテルのアーキテクチャーをいかに広げていくかが問われている」と将来への課題を語った。

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