アップル、マルチタスク対応の「iPhone OS 4」を発表、2010年夏に提供予定

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2010/04/09 18:36

 アップルは4月9日、iPhoneとiPod touch用の次期バージョンOS「iPhone OS 4」を発表した。今夏に、iPhoneとiPod touchのユーザーを対象に、ソフトアップデートとしての提供を予定する。iPad向けの「iPhone OS 4」は、秋に提供する。

iPhone 3GS

 「iPhone OS 4」は、新たにマルチタスクをサポート。バックグラウンドで実行するアプリの音声の再生や、iPhoneがスリープ状態のときやほかのアプリを利用しているときでもSkypeなどVoIPアプリからの着信を受け、通話ができるなど、複数のアプリケーションを同時に実行できるようになった。

 新たにホーム画面にフォルダを作成する機能を搭載。アプリのアイコンを別のアプリのアイコンの上にドラッグすると、新しいフォルダを自動で作成する。フォルダには、収納したアプリのカテゴリなどから名前をつけることができる。フォルダを使うことで、iPhone上で2000以上のアプリを整理し、アクセスすることができる。また、iTunes 9.2を使って、MacやWindows PC上でもiPhoneのフォルダを作成し、管理できる。

 また、複数アカウントの電子メールを、一つの受信ボックスにまとめて表示する機能を備え、アカウントの切り替えも簡単になった。メッセージをスレッドごとに整理できるほか、メールの添付ファイルをファイル形式に対応するアプリで開くことができる。

 iPadで提供した電子書籍アプリ「iBooks」にも対応。「iBookstore」から電子書籍を購入できる。

 なお、製品によっては、すべての機能を利用できない。マルチタスク機能を利用するには、iPhone 3GSまたは第3世代のiPod touch(32GB、64GBの2009年後期モデル)が必要。

 アップルのスティーブ・ジョブズCEOは「iPhone OS 4は、世界で最も進んだモバイルオペレーティングシステムの4番目のメジャーリリースです。マルチタスク、フォルダ、統合インボックス、より本格的なエンタープライズサポート、そしてiPhone版のiBooksリーダーとオンラインのiBookstoreなど、100以上の新機能を提供します」と述べている。