IDC Japan(竹内正人・代表取締役)は、3月25日、2009年第4四半期(10-12月)と09年通期の国内インクジェットプリンタ(単機能)/MFP(複合機)市場の実績を発表した。09年第4四半期の総出荷台数は、前年同期比3%減の230万台で、このうちMFPは2.4%増の186万台、単機能製品は21.3%減の44万台だった。09年通期(112月)の総出荷台数は、前年比5.5%減の573万台で、4年連続で前年実績を下回った。

 09年通期の出荷台数が前年割れとなった要因として、主なターゲットである個人の消費意欲が回復していないことや、個人需要が薄型テレビを中心としたデジタル家電中心であったこと、PCとの同時購入率が大幅に低下したことが挙げている。個人向けPCは、08年に続いて09年も前年比増と需要は回復しているものの、その中心はノートPCなどポータブルタイプで、プリンタの買い替えにはつながりにくかったとしている。

 また、主要ベンダーは、09年秋に発表した新製品で、無線LANやウェブプリントの操作性向上などを充実させたが、ユーザーの購入意欲を刺激するインパクトに欠けていたとみている。

 インクジェット製品の総出荷台数に占めるMFPの比率は、2009年通期で前年比4ポイント上昇し、79%だった。今後、2014年には84%に達すると予測している。

国内インクジェトMFPとA4判以上インクジェットプリンタの出荷台数比率推移
(08年第4四半期-09年第4四半期)

 A5判以下の小型フォトプリンタは、09年通期で前年比34%減の43万台だった。年賀状作成用途のインクジェットプリンタでは、セイコーエプソンが新製品の投入時にテレビCMを中心とした積極的なプロモーションで新たな需要を掘り起こしたことから、09年第4四半期(10-12月)は前年同期比7.6%減に留まった。しかし、それ以外の需要は一巡しており、PCやデジタルカメラとのセット販売で、A4判以上との組み合わせが多くなったことが、出荷を大幅に減らす結果になったと分析している。