ソニー、フルHD動画対応の「TX7」「HX5V」などサイバーショット5機種

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2010/01/19 16:55

 ソニーは、フルハイビジョン(フルHD)動画規格のAVCHDを採用したモデルなど、コンパクトデジタルカメラ「サイバーショット」5機種を2月5日から順次発売する。価格はすべてオープン。

フルハイビジョン動画が撮影可能な「HX5V」(左)と「TX7」

「TX7」と「HX5V」は、1920×1080画素のフルHD動画が撮影できる。8GBのメモリカードを使用した場合、約58分のフルHD動画が記録できる。イメージセンサーには、暗い場所での撮影に強い自社開発の裏面照射型CMOS「Exmor R」を採用した。 

TX7

「TX7」は最薄部が16.4mmで、フルHD動画撮影ができるコンパクトデジタルカメラでは世界最薄のボディ。レンズは25-100mm(35ミリフィルム換算)の光学4倍ズーム。

「HX5V」は、25-250mm(同)の光学10倍ズームレンズを搭載。光学式手ブレ補正機能や、写真撮影時に位置情報などを記録できるGPSとコンパス機能をもつ。 

HX5V

両機種とも、カメラを縦や横にひと振りするだけでパノラマ画像が作成できる「スイングパノラマ」を搭載。新たに人物の顔や被写体の動きをカメラが検出し、調整して画像を作成する機能を盛り込んだ。

ソニーが開発した近接無線転送技術「TransferJet」に対応。通信モジュールを内蔵した専用メモリースティック(容量8GB、実勢価格:1万円)を使用することで、カメラ同士をかざしたり、専用リーダでのPC画像の転送や保存、薄型テレビでの写真再生などができる。2機種とも、実勢価格は4万5000円前後の見込み。

ソニーは「2010年のコンパクトデジタルカメラのキーワードはフルHD動画」(下野裕・ソニーマーケティング・コンスーマーAVマーケティング部門デジタルイメージングマーケティング部統括部長)とみており、コンパクトデジカメ市場の8割と分析する買い替え需要に対し、フルHD動画機能を訴求していく。 

W380

このほか、有効1410万画素CCD、24-120mm(同)の光学5倍ズームで開放値がF2.4と明るいレンズを採用し、スイングパノラマ、光学式手ブレ補正を搭載した「W380」と、有効1410万画素CCD、26-105mm(同)の光学4倍ズームレンズ、スイングパノラマ、光学式手ブレ補正を搭載する「W350」を販売する。「W380」「W350」のパノラマ機能は、顔・動き検出は非対応。実勢価格は「W380」が3万円、「W350」は2万5000円前後の見込み。

さらに、有効1410万画素CCDで26-105mm(同)の光学4倍ズームレンズの「W320」も投入する。実勢価格は2万円前後になる見通し。また、新製品すべてでSDメモリカードに対応した。