東芝は8月5日、経営方針説明会を開き、6月24日に新トップに就任した佐々木則夫社長が、2011年度に売上高8兆円、営業利益3500億円を目標とする中期経営計画を発表した。08年度通期の営業利益2502億円の赤字から、「2009年度営業利益1000億円必達」への決意を表明。グローバル戦略の加速で「利益ある持続的成長」を目指す。


 09年度は、通期の営業利益1000億円必達に向け、年度内に3000億円の固定費削減を計画。内訳は、テレビ、PCなどのデジタルプロダクツが500億円、電子デバイスが1600億円、社会インフラが400億円、家庭電器が300億円、その他が200億円。ストレッチ目標として、300億円の上乗せを計画しており、合計で3300億円の削減を目指す。

 「利益ある持続的成長」に向けて、「固定費を削減するだけでなく、贅肉を取り、筋肉質にする」(佐々木社長)ため、テレビやPCを新興国をターゲットとしたグローバル戦略を加速させ、電子デバイスは集中と選択を行う。

 テレビは、コモディティモデルにODMを活用することでコスト競争力を確保。ミドルからハイエンドモデルには、画像処理技術や自社の半導体を活用し商品力を強化する。また、PCで培ったコストダウン技術をテレビにも活用していく。PCは、SSDなど自社技術による差別化、低価格モデルの拡充を図る。テレビ、PCともに新興国向けに商品を開発し、事業拡大を図る狙い。

 電子デバイス事業は、半導体事業の製造拠点の再編を行うとともに、NAND・SSD、アナログIC、CMOSセンサ、液晶事業の低温ポリシリコン製品の得意分野に注力。コスト競争力を強化し、製品ラインアップを拡充する。

 佐々木社長は、「リーマンショック以降、後遺症にあえいでいる」なかで、成長が著しい新興国をターゲットとして、「グローバル競争力を持ったトップレベルの複合電気メーカーとして羽ばたいていきたい」とした。

佐々木則夫社長
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