デジタルカメラに収めた旅行や運動会、結婚式などの思い出の写真。静止画として友人や家族、親類に配布するのもいいが、できればもう一工夫凝らしてみたい――。そう感じている人は「フォトムービー」にチャレンジしてはいかがだろうか。サイバーリンクの統合型ソフト「DVD Suite 7 Ultra」なら、難しい知識や煩わしい操作なしで手軽に趣向を凝らした作品が作成できる。

――サイバーリンクの「DVD Suite 7 Ultra」レビュー


思い出の写真がもっと素敵になる「フォトムービー」



 デジタルカメラで撮影した画像は、ほとんどの場合、静止画としてブログにアップしたり、リサイズしたものをまとめてメールで友人に送信したり、あくまでも写真単体として提供し、鑑賞することが多い。ただ、恋人や家族、気の置けない仲間といった特別な人と思い出の写真を共有する際、「もっと印象的に写真を残したい」と思うこともあるはずだ。

 こうしたニーズに応えてくれるのが「フォトムービー」と呼ばれる形式だ。フォトムービーとは、写真で構成されたスライドショー風の動画のこと。定期間隔で写真を切り替えるのはもちろん、好きな音楽と連動させて切り替わりのテンポを変えてみたり、スプラッシュスクリーンのような特殊演出効果を加えてみたり、多彩な演出を施すことができる。結婚式の披露宴で流される「生い立ちビデオ」をイメージしてもらうと分かりやすい。

好みの写真に音楽を組み合わせて 補正やアレンジも可能



 「DVD Suite 7 Ultra」は、ハイビジョン映像の再生、編集、DVDやブルーレイディスク(BD)のオーサリング、データのバックアップなどの機能を一本に収めた統合型ムービー編集ソフト。この製品には、フォトムービーを作成できるソフト「MediaShow4」が含まれている。

サイバーリンクの「DVD Suite 7 Ultra」

 フォトムービーの作成はいたってカンタン。好みの静止画や動画ファイルをまとめてドラッグ&ドロップするだけで、自動で作成してくれる。それぞれの写真にキャプションを付けたり、好みの音楽をBGMにしたり、映画のような特殊効果を加えてみたり、高度なアレンジも思いのままだ。

 また、写真や映像の自動補正機能も搭載しており、赤目軽減や明るさ補正、映像の手ブレ補正、クロップやトリミング、その他の補正といった煩わしい作業をワンクリックで行ってくれるのは初心者にとってありがたい。こうした簡単な手順で、プロフェッショナル顔負けの特殊効果が施されたフォトムービーが作れてしまうのだから驚きだ。

 自分で作った作品は、「MPEG2」や「WMV」といった一般的な動画形式として保存できるほか、スクリーンセーバー形式の実行ファイルとしても保存することが可能。もちろん、DVDへのオーサリングや焼き込み機能も搭載しており、手軽にメニュー、チャプターを付けることもできる。作成したDVDは、家庭用DVDプレーヤーなどでも再生できるので、実家の両親など人に配布する際は便利かもしれない。
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香港・マカオ旅行の写真で作品を作ってみた



 それでは実際に、「DVD Suite 7 Ultra」を使ってフォトムービーを作ってみよう。今回は旅行で訪れた香港・マカオの写真を使った。まずは、対象となる画像の入ったフォルダを指定し、次にスライドショーのタイプ(特殊効果)を選ぶ。タイプはフェードイン/フェードアウト効果を追加する「フェーディング」、パン/ズーム効果を追加する「モーション」、音楽に合わせてタイル状に写真を配置する「セル」の3つ。今回は「セル」を選んだ。

動画ファイルのサイズを選択できる

 動画フォーマットは「MPEG2」と「WMV」が選択可能。DVDに焼くことが前提ならMPEG2、ネット経由での配布ならばWMVを選ぶといい。ファイルのサイズは320×240のワンセグサイズから1280×720のHD対応の薄型テレビサイズまで幅広く対応する。ここではメールによる配布や動画共有サイトへのアップロードを想定し、640×480のVGAサイズにした。所要時間は画像の解像度やBGMに使用する楽曲ファイルの容量などで変わってくるが、おおむね5-30分程度といったところ。



 操作方法が独特で少々慣れを必要とするものの、手順としては4-5ステップ程度で完了するので、難易度は高くない。作成までの一連の手順もウィザード形式で進めていくだけなので、PCに不慣れな初心者でも安心して使うことができる。

アイデア次第で使い方はさまざま



 このほか、「これは使える」と思ったのが、先にも述べた「一括補正機能」。輝度やコントラスト、暗部修正、ホワイトバランスなどをワンクリックで補正してくれる機能で、指定した画像ファイルすべてを一括で調整してくれる。特に旅行の写真など、撮影した点数が100枚以上にも及ぶような場合に重宝する。

ワンクリックすれば写真を一括で補正してくれる

 大切な思い出の数々を一つの動画としてまとめ、そこに趣向を凝らしたエフェクトや音楽を加えることができるフォトムービー。静止画にはない多彩な表現が行えるだけに、結婚式でのプロフィール紹介や社員旅行の記録、料理手順をまとめたレシピ、さらには「YouTube」など動画共有サイトへのアップロードなど、使い手側のセンスと発想次第でその可能性は大きく広がる。デジカメ表現の幅を拡げたいという方は、ぜひ試してほしい。(ITジャーナリスト・市川昭彦)