アップル、iPhoneの新モデル「iPhone 3G S」を6月19日に発売、WWDC 09で発表

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2009/06/09 05:06

 米アップルは現地時間の6月8日、iPhoneの新モデル「iPhone 3G S」を6月19日に米国など8か国で発売すると発表した。日本では6月26日に発売する。米サンフランシスコMoscone Westで8日に開幕した同社の技術者向けイベントWWDC 09(Apple Worldwide Developers Conference 2009)の基調講演で、フィル・シラー上級副社長らが明らかにしたもの。


 製品名に付けられた「S」はスピードの速さを表し、アプリケーションがこれまでの2倍の速さで起動するほか、ウェブサイトの表示が3倍程度高速化。添付ファイルの表示も3.6倍速くなった。さらに、300万画素のデジタルカメラを搭載。オートフォーカスやタップによるピントや露出の調整、動画撮影にも対応した。このほか、音声で発信したりiPodの操作ができるボイスコントロール機能や、方位を示すデジタルコンパスも搭載。バッテリー持続時間も、Wi-Fi利用時の場合で9時間と、iPhone 3Gの6時間から向上している。→現地取材を交えた記事はこちら


 6月19日に発売するのは、米国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、スイス、英国の8か国。1週間後にさらに6か国で発売。7-8月には90か国で発売する。カラーはブラックとホワイトで、価格は16GBモデルが199ドル、32GBモデルが299ドル。また前モデルのiPhone 3Gは99ドルに値下げして販売を継続する。


 基調講演ではiPhone 3G Sに搭載する新OS「iPhone OS 3.0」の概要も紹介。従来のiPhone OSではできなかった「コピー&ペースト」ができるようになったほか、本体を振ることで「アンドゥ(操作のやりなおし)」に対応している。また、「Find my iPhone」機能も搭載した。利用できるのは同社の有料モバイルサービス「MobileMe」ユーザーに限られるが、万一iPhoneをなくしてもPCから端末の位置を確認したり、ディスプレイにメッセージを表示したり、情報を削除したりできるようになった。「iPhone OS 3.0」は6月17日にリリース。現行のiPhoneユーザーには無料で、「iPod touch」ユーザーには9ドル95セントで提供する。


 そのほか、MacBook ProやMacBook Airの新バージョンも発表した。SDカードスロットを備えた、アルミユニボディの15インチのMacBook Proは、2.53GHzのCPU、4Gのメモリ、250GBのHDDを搭載したモデルが1699ドル(日本では18万8900円、以下同)。また、17インチモデルでは、2.8GHzのCPU、4GBメモリ、500GBのHDDを搭載し2499ドル(27万8800円)。Fire Wire 800とSDカードスロットを新たに備えた13インチモデルの新バージョンは、2.26GHzのCPU、160GBのHDDを搭載したモデルが、1199ドル(13万4800円)。いずれも米時間で8日に発売する。さらに、1.86GHzのCPU、2GBメモリ、120GBのHDDを搭載したMacBook Airの新モデルも1499ドル(16万8800円)で発売する。

 また次期OSの「Mac OS X Snow Leopard」を9月にも発売。Leopardからのアップデート版を29ドルで提供すると発表した。adpds_js('http://ds.advg.jp/adpds_deliver', 'adpds_site=bcnranking&adpds_frame=waku_111352');