ニコン、動画撮影機能搭載のエントリー機「D5000」を5月1日に発売

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2009/04/14 17:21

 ニコンは4月14日、動画撮影機能を搭載したエントリーユーザー向けのデジタル一眼レフカメラ「ニコンD5000」を、5月1日に発売すると発表した。価格はオープンで、ボディのみの実勢価格は8万5000円前後の見込み。

D5000

 発売中のエントリーモデル「D60」の後継機にあたり、同社のデジタル一眼レフカメラとしては初めて可動式のバリアングル液晶を搭載。手前に180度開き、開いた状態で反時計回りに180度、時計回りに90度回転し、さまざまなアングルから撮影できる。ライブビュー撮影時は、被写体を追いかけてピントを合わせ続ける「ターゲット追尾」が可能。液晶サイズは2.7型でドット数は23万ドット、視野率は100%。

同社のデジタル一眼レフとして初のバリアングル液晶を搭載

 また、中級機「D90」と同様、モノラル音声付きの動画撮影機能「Dムービー」を搭載。一般的なビデオカメラよりも被写界深度が狭いので、レンズのボケ味を生かした撮影が可能だという。フレームレートは毎秒24コマ。記録サイズはハイビジョンテレビでの再生に適した1280×720のほか、640×424、320×216から選択できる。動画ファイルの形式はAVI。

 撮像素子は、APS-Cサイズ相当(23.6×15.8mm)のニコンDXフォーマットCMOSセンサーで、有効画素数は1230万画素。独自のデジタル画像処理システム「EXPEED(エクスピード)」を備え、高速・高精細にデータを処理する。また、明暗差の激しい場所での撮影でも、被写体の明るい部分と暗い部分の両方を適度な明るさで撮影できる「アクティブD-ライティング」機能も搭載した。

 そのほか、「ポートレート」や「風景」「海・雪」「ペット」など、シーンごとに最適な設定で撮影できる19種類のシーンモードを備える。被写体の状況を認識し、その結果をオートフォーカス、自動露出、オートホワイトバランスの制御に反映する「シーン認識システム」も搭載する。

 連写速度は最高毎秒約4コマ、ISO感度は200-3200までで、フォーカスポイントは11点。カメラ内のゴミやホコリを防ぐ、ダストリダクションシステムも備える。記録メディアはSD/SDHCメモリカード。ボディのみのサイズは幅127×奥行き80×高さ104mmで、重さ560g。

 また、ボディとレンズを組み合わせたレンズキットも同時に発売する。価格はオープン。実勢価格は標準ズームレンズ「AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR付き」が付属する「D5000レンズキット」が10万円前後、「AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR」に加えて望遠レンズ「AF-S DX VR Zoom NIKKOR ED 55-200mm F4.5-5.6G (IF)付き」が付属する「D5000ダブルズームキット」が13万円前後の見込み。