• ホーム
  • ライフスタイル
  • トレンドマイクロ、社会人へのセキュリティ意識調査、ブログに関する危機意識が低い結果に

トレンドマイクロ、社会人へのセキュリティ意識調査、ブログに関する危機意識が低い結果に

ニュース

2009/03/25 13:05

 トレンドマイクロは2月24日、新社会人と社会人を対象に実施した「情報セキュリティ意識」に関するアンケート調査の結果を公表した。対象者は09年4月1日に就職予定の新社会人310名と、すでに正社員として働いている社会人721名でいずれも20歳以上。2月9-10日の間、インターネット上で実施し、有効回答数は1031名だった。

ブログでの情報漏えいに関して、6割以上の意識が低い結果に

 調査によると、社会人の60.7%、新社会人の67.7%が、「登場する知人・友人の氏名や勤務先が匿名であれば、会社での出来事をブログなどに書き込む」ことを「許せる」または「やや許せる」と回答し、ブログに対する危機意識が低いことがわかった。その一方、社会人・新社会人ともに6割以上が「自分の許可無く仕事上での自分の言動をブログなどに書き込む」ことに対しては「許せない」とも回答。

 同社では、会社名や部署名、個人名などが匿名であったとしても、企業にかかわる機密情報が漏えいする可能性はゼロではないとし、個人として情報を発信する場合のマナーやルール、業務にかかわる情報の取り扱い方などに関する情報セキュリティ教育が急務であるとしている。

情報漏えい時の処分は、新社会人の方が厳しいと予想

 また、情報セキュリティ・トラブルを仕事中(自宅で仕事をしていた場合も含む)に引き起こした場合に想定される勤務先での処分について尋ねたところ、ウイルス感染などによる情報漏えいを引き起こした場合、新社会人の81.2%が「人事評価が下がる(減給や降格などの処罰)」「解雇、退職勧告」といった厳しい処分を受けると回答。反面、社会人では46.6%が「特に処分はないと思う」、「注意を受ける(人事評価などには影響はなし)」と回答し、新社会人に比べて情報漏えいに対する危機意識が低い結果となった。

 そのほか、新社会人に就職先の企業から教えて欲しいセキュリティ意識・スキルを聞いたところ「ファイルの暗号化など、第三者に情報漏えいしにくくする方法」が65.9%、「OS(Windowsなど)のセキュリティを高める設定・運用」が57.7%、「危険なWebサイトかどうかの見極め方」が54.2%など、具体的な形でセキュリティを学びたいという希望があるようだった。

 この結果を受け、トレンドマイクロでは、これから新社会人を迎える企業は、セキュリティ教育にあたって、一般的な概念やセキュリティ対策不足による危険性に加えて、具体的に何を実施すべきかを教育内容として盛り込むことが求められているとしている。adpds_js('http://ds.advg.jp/adpds_deliver', 'adpds_site=bcnranking&adpds_frame=waku_111385');