ゼンリン、英字表示に対応した地図データを収録した電子地図帳

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2008/10/08 13:33

 ゼンリン(高山善司社長)は10月7日、「ゼンリン電子地図帳Ziシリーズ」の最新版「ゼンリン電子地図帳Zi11」を11月14日に発売すると発表した。


 ラインアップは「全国版」「全国版ガイドブック付き」「関東・東海・関西版」「東日本版」「西日本版」の5タイトルと、他の地図ソフトのユーザー向けに、本数限定の優待価格で販売する「全国版乗り換え専用」の全6タイトル。価格は「全国版」が1万4700円、「全国版ガイドブック付き」が1万6275円、「関東・東海・関西版」「東日本版」「西日本版」が8400円、「全国版乗り換え専用」が1万1550円。

 最新版では、英字表示に対応した1158都市の市街地図データを収録し、日本語表示と英字表示の切替が可能。3D地図表示時には、住所と主要目標物の名称などの文字情報を表示する。表示される文字は、建物の高さを考慮して見やすく配置。地図検索時の住所に枝番のデータを追加し、ピンポイント検索の精度を向上した。08年4月までの市町村合併情報を反映。すべてのタイトルに約6250分の1の縮尺相当の全国道路地図を収録する。

 日本測地系と世界測地系の切替が可能。「方位磁石表示」機能による360度の地図回転や、視点の高さや見る角度を変えて俯瞰することが可能。3パターンの地図表示サイズやスクロール方法が選択できるほか、高速スクロールや、日本全図から市街地図までの無段階のズームアップ&ダウンができる。

 検索エンジンには、日立製作所製の「組み込みデータベースEntier(エンティア)」を採用。複数のキーワードでの絞込み検索や表記のゆれに対応し、高速検索を実現した。住所や電話番号、施設やマップコードでの検索や、ユーザーが登録したデータからの検索も可能。地図上に検索した施設の名称をラベル表示し、その状態で印刷も行える。経路検索条件の詳細設定に対応し、道路ごとの時速設定や、有料道路を利用した場合の車種別の料金表示も可能。「経路探索」「任意点の直線距離計算、面積計算」などの機能も搭載する。

 編集関連では、ユーザー独自の情報を階層で管理できる「オーバーレイヤー」や、「CSVファイルの取り込み」「画像の添付」などの機能を搭載。建物を図形として保存したり、地図上に文字や図形を書き込むこともできる。「方位計測」「建物指定計測」「坪単位での計測」などの機能も搭載する。GPSレシーバーに対応し、地図上に現在位置を表示することも可能。「駅すぱあと」「駅探エクスプレス」など18タイトルのPCソフトと連携する。対応OSはWindows Vista、XP、2000。