スカイプ、「Skype」5周年記念イベントを開催、スカイプソングなどを披露

イベント

2008/09/12 18:53

 スカイプ・テクノロジーズ S.A.(スカイプ)は9月11日、無料コミュニケーションサービス「Skype」の5周年記念イベントを、都内で開催した。会場には、スカイプ関係者や業界関係者、ブロガーなどが集った。


 「Skype」は、インターネットを使って、無料でビデオ通話や音声通話、テキストチャットを楽しむことができるコミュニケーションツール。03年8月29日にルクセングルクでサービスを開始し、公開2日間で100万ダウンロードを記録するなど当時から注目を集めた。5周年を迎えた08年8月末段階では、全世界で約3億3800万ユーザーを突破し、同時オンラインユーザー数は1300万ユーザーに及ぶ。


 イベントの冒頭で、スカイプの岩田真一・ジェネラルマネージャーは、「弊社は、設立してからまだ5年というとても若い企業である。5年前にスタートした『Skype』が、ここまで成長するとは誰も想像できなかった。現在は、全世界で3億を超えるユーザーを獲得。これは、決して『Skype』ひとりでは達成できなかった数字である。この場を借りてユーザーの皆さんに感謝したい」と挨拶した。

 また、日本のルクセンブルク大使館からポール・シュタインメッツ駐日大使が招かれ「スカイプはルクセンブルクでスタートしたとても優秀な企業である。スカイプが成功したように、ルクセンブルクはベンチャー企業を積極的に支援する国家である。これからもスカイプに続くような企業を発掘していきたい」と述べ、ルクセンブルク産のワインで乾杯を行った。


 イベントの途中では、エストニア・タリンにいるスカイプのスコット・ダーチスラグCOOとのビデオ通話を実施。スコット氏は、「5年前は、長距離のコミュニケーションは、ハードがなければ成立しなかった。しかし、スカイプができてから、ソフトウェアを使ったコミュニケーションが可能になったといえる。いまではテキストや音声だけでなく、地球の反対側にいても映像を使ったコミュニケーションがとれる。これからのコミュニケーションはソフトウェアが担っていくと言っていいだろう。パラダイムシフトのなか、今後もコミュニケーション構築の手伝いをしていきたい」と、コメントした。


 また、歌手やエキサイト公式ブロガーとして活躍する松澤由美さんが登場し、「スカイプ」をイメージして作ったというSkypeソング「Skyper(スカイパー)」を披露。スカイプソングを作った経緯について、「1日に5時間ぐらい利用するほど『Skype』が大好きで、イメージソングを勝手に作ってしまった」と説明。スカイプ関係者も「Skypeソングは、世界でも例をみないと思う。今日の模様を本社に報告したい」と、CD化に向けて最善を尽くすと約束した。イベントの終盤には、スカイプの5周年を記念したバースディケーキが登場するなど、終始お祝いムードのなかイベントは進んだ。


 イベントの最後には、岩田氏が再び登場。「実は、1900年9月11日は日本で初めて公衆電話が設置された日である。当時の人は、地球の反対側の人と無料で通話したり、ビデオ通話したりできるようになるとは想像つかなかったと思う。スカイプは5年で両方を達成した。次の5年間は想像することもできないが、世界を変えるような新しいコミュニケーションを開発していきたい」と、今後について語った。なお、来場者にはスカイプの5周年を記念したTシャツがプレゼントされた。