BIGLOBE、低コストストレージを活用した「PCバックアップサービス」

サービス

2008/07/08 20:30

 NECビッグローブ(BIGLOBE、飯塚久夫社長)は7月7日、自社で開発した高い安定性を持つ低コストストレージ基盤を利用したサービス展開の第一弾として、インターネットポータルサイト「BIGLOBE」の会員向けに「PCバックアップサービス」の提供を開始したと発表した。利用料は5GB当たり月額263円。

 「PCバックアップサービス」は、利用者のニーズに合わせて、5GBから最大50GBまで使用容量を拡張することが可能。「自動バックアップ」機能を搭載し、インターネットの「お気に入り」、メール本文やアドレス帳、指定したフォルダのデータなどを、PCのシャットダウン時に自動的にオンラインストレージにバックアップする。前回バックアップしたデータの差異分だけをアップする方法で処理時間を短縮するほか、バックアップデータは、オンラインストレージにアップされる際に暗号化する。3回前にアップしたデータまで遡って復元することも可能。

 同社の低コストストレージは、インターネットサービスでのノウハウをベースに、PCサーバーを活用した分散ストレージと、情報ライフサイクル管理システムを組み合わせることで実現。分散ストレージでは、低コストのPCサーバー複数台に同時にデータ書き込みを行うことで冗長性を確保し、一部で障害が発生しても、システム全体としての可用性を向上させる。また、情報ライフサイクル管理システムを活用することで、重要度の高いデータは高性能ストレージへ、それ以外のデータは分散ストレージへ格納するなど、最適なストレージにファイルを分散配置し、全体で高い可用性を実現した。

 加えて、システム基盤運用やデータ管理のノウハウを生かすことで、コストを抑制するストレージ基盤を構築。ストレージをベースにした個人向けサービスや、法人向けSaaS型オンラインストレージサービスなど、さまざまなサービスの提供を可能にした。同社では、個人向けの「PCバックアップサービス」をはじめ、各種法人向けサービスを提供することで、今後2年間で3億円の売り上げを見込む。