KDDI、まるごと着せ替え「フルチェンケータイ」などau夏商戦モデル12機種

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2008/06/03 20:59

 KDDIは6月3日、携帯電話ブランド「au」で第3世代携帯電話「CDMA 1X WIN」の新端末12機種を6月上旬から順次発売すると発表した。携帯電話の外装をすべて交換できる端末やスポーツでの使用を想定した端末を揃えた。映画などをダウンロードできる映像配信サービス「LISMO Video」なども開始する。


 夏モデルとなる今回の端末では、日立製作所製の「Wooo(ウー!)ケータイ W62H」、シャープ製の「W62SH」、京セラ製の「W63SA」「W64SA」「W64K」「W62K」「W63K」、東芝製の「Sportio(スポーティオ)」「W62T」、カシオ製「G'zOne W62CA」、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「フルチェンケータイ re」、パンテック&キュリテル製「簡単ケータイ W62PT」をラインアップした。

 発表会で、高橋誠・常務コンシューマ事業統轄本部長は今回の端末のコンセプトについて「『チェンジ』『スポーツ』『ビデオ』の3つ」と説明。それぞれのテーマに沿った端末やサービスを紹介した。


 「チェンジ」では携帯電話の外装全面とインターフェイスがカスタマイズできるサービス「フルチェン」に対応した「フルチェンケータイ re」を紹介した。


 「フルチェンケータイ re」は、2.7インチのワイドQVGA液晶と有効319万画画素のCMOSカメラを搭載。「LISMO Video」やワンセグ、おサイフケータイに対応する。サイズは、幅約50×高さ105×奥行き16.4mm、重さ約122g。カラーは、ブルーミングピンク、グロッシーホワイト、クリーングリーン、アクティブオレンジ、スリークシルバーの5色。端末価格は約5万円台前半で、発売は6月下旬を予定する。

 「フルチェン」について高橋常務は、「従来の着せ替えとはまったく違うコンセプトで、外装や待受画面・メインメニューなどをまるごと自分仕様に変えることができる。何度でも生まれ変わることができるケータイ」と自信をみせた。フルチェン用パーツとして、「スポーツフルチェン」や「キャラクターフルチェン」など、約30種類のコラボフルチェンが順次登場していく予定。パーツ価格は5000-1万円前後の予定。

 同時に、メインメニューなどユーザーインターフェイスだけを、一括でカスタマイズできるサービス「ナカチェン」も発表した。サービスではユーザーのライフスタイルに合わせたサイトやゲームアプリなどを、1つのパッケージとして提供する。


 6月上旬のサービス開始には9つのパックを用意。6月下旬にはコンテンツプロパイダ提供パックとして、「Disney Change」パックや「サンリオ」パック、「ドラゴンボール」パックなど11パックを販売する。パック料金は無料で、auショップで自由にインストールできる。「Woooケータイ W62H」「W62SH」「W62T」「フルチェンケータイ re」「Sportio」「G'zOne W62CA」「W64SA」が対応する。

 「スポーツ」では運動をテーマにした端末「Sportio」「G'zOne W62CA」「W64SA」の3機種を紹介した。ともにモーションセンサーを搭載。アプリを起動しなくても携帯電話を持ち歩くだけで、歩数や距離、消費カロリーを自動で測定し、待受画面やメインメニューで管理することができる。


 注目は「Sportio」で、ワンタッチで「Run&Walk」アプリやストップウォッチを起動できる「SS(Smart Sports)キー」を搭載。Bluetoothヘッドセットを使用すれば、ワイヤレスで音楽を聴きながらスポーツを楽しむこともできる。サイズは、幅約52×高さ93×厚さ13.7mmで、重さ約86g。カラーはデイ-オレンジ、エクス-ブラック、レイ-ホワイト、メイ-グリーン、イン-レッドの5色。端末価格は約5万円台前半で、6月中旬に発売する。

 また、08年1月末から開始したスポーツ支援サービス「au Smart Sports」の機能を拡張し、スポーツブランド「アディダス ジャパン」とパートナーシップを結んだことも発表した。

 「ビデオ」では携帯電話で映画を1本まるごと楽しめる映像配信サービス「LISMO Video」の開始を発表した。「LISMO Video」は、統合PCソフト「LISMO Port」のビデオコンテンツ配信サイト「LISMO Video Store」から作品を購入、PCやau携帯電話に転送して映像を楽しめるサービス。

 各作品は24時間や72時間など再生期限が設けられ、期限内であればPCや携帯電話で何度でも視聴可能。作品数は、映画や海外ドラマ、アニメなどを中心とした約2000本、料金は、1本あたり105-525円、無料配信作品や数本をまとめたパック料金も用意する。

 「LISMO Video」は、「Woooケータイ W62H」「W62SH」「W62T」「W63SA」「フルチェンケータイ re」「Sportio」「G'zOne W62CA」「W64SA」の8機種が対応する。

 「LISMO Video」対応の端末で目玉となるのは「Woooケータイ W62H」。ワンセグなどの映像サービスに最適なスペックを搭載。2.8インチワイドQVGA有機ELディスプレイと、置いた状態での映像視聴に適した「Wオープンスタイル」を採用する。また、海外ドラマ「24 シーズン1 第1話」や、5つの3Dゲームをプリインストール。本体サイズは、幅約51×高さ106×厚さ18.2mm、重さ約122g。カラーは、レーザーブルー、フラッシュシルバー、シェードブラックの3色。端末価格は約5万円台前半で、7月以降に発売する。


 会見には、ゲストスピーカーとして映画評論家・おすぎ氏が登場。携帯電話での映画視聴について「私が初めてビデオレンタルで映画作品を視聴したとき以来の衝撃。携帯電話を使うことで、一瞬にしてマイシアター空間を作り出すことができる」と絶賛した。


 そのほかの機種の端末価格と発売日は、5万円台前半を予定する上位機種の「W63SA」「W62T」が6月上旬、「W62SH」「G'zOne W62CA」「W64SA」が7月以降、3万円前後を予定する下位モデルは、「W62K」が6月上旬、「W64K」「W63K」が6月中旬、「簡単ケータイ W62PT」は8月以降を予定している。