NECは12月4日、ホームサーバーを中心にした家庭用コンピューターシステムの新ブランド「Lui(ルイ)」を発表した。第1弾製品としてホームサーバー「ホームサーバーPC」と、2種類のPC端末「PCリモーター ノートタイプ」「PCリモーター ポケットタイプ」を08年前半に発売する。

 「Lui」は「Life with Ubiquitous Integrated solutions」の略で、家庭内で散在している映像や音楽、写真などをホームサーバーで一元管理し、リビングや個室のPCなどに配信し視聴できるようにしたり、専用端末を使って外出先からサーバーに接続してスケジュール管理をしたり、コンテンツを視聴するためのシステム。

  会見でNECの大武章人専務は、「Lui」のコンセプトについて、「CPUの性能やネットワーク環境は、ここ10年で1000倍近く進歩している。『Lui』は『いつでも、どこでも、誰とでも』を実現する、新しい時代のシステムだ」と説明した。


   「ホームサーバーPC」は、サーバー機能に加え、HDDレコーダー機能を備える。2基のデジタルハイビジョンTVチューナーを内蔵。独自の録画・配信技術「マルチレコードキャストテクノロジ」を採用し、2番組を同時録画しながら、2つのPC端末に録った映像をネットワーク経由で同時に配信できる。


  ハードウェアは「ハイリライアブルデザイン」と呼ぶ、PC機能とレコーダー機能を分離して処理する構造を採用することで、録画中でもPC側に負荷のかからないようにした。OSはWindows Vistaを採用する予定。TVやディスプレイと接続すればハイスペックPCとしても利用できる。

  「PCリモーター ノートタイプ」は、B5サイズのノートPCとほぼ同じサイズで、ディスプレイに10.6型のWXGA液晶、ノートPC用キーボードを備える。CPUとメモリのみを搭載し、OSやHDDは装備しない。そのため、16mmの薄さと650gの重さを実現した。ネットワーク機能として有線LANとIEEE802.11b/gに対応する無線LANを内蔵する。


  「PCリモーター ポケットタイプ」は、4.1型のタッチパネル付きWVGA液晶とスライド式キーボードを搭載。PDA型の重さが250gの小型端末でポケットに入れて持ち運ぶことが可能で、立ったままでも操作できる。IEEE802.11b/g対応の無線LAN機能も備えた。


   また、既存のデスクトップPCに組み込むことでホームサーバーPCを遠隔操作できるPCボード「PCリモーター サーバボード」も発売する。PCIスロットを搭載するデスクトップPCにボードを差し込めば、サーバーPCのコンテンツなどを呼び出して視聴できる。ノートPC用のサーバボードの発売は未定。


  ホームーサーバー、PC端末ともに、CPUやメモリ、HDD容量などの仕様と価格は未定だが、「サーバーPCとノートタイプのリモートのセットで、現在のハイスペックPCより少し高めぐらいの価格」(高須英世・NECパーソナルプロダクツ社長)を想定している。サーバボードの価格も未定としている。

  高須英世社長は、「ネットワーク環境の充実と家庭内の機器やサービスが増えたことで、ユビキタス社会の実現が近づいている。『Lui』でPCを中心とした新たなデジタル生活を提案していきたい」と述べた。