パイオニア、MP3対応のDJ用CDプレーヤー、DJによるデモンストレーションも

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2007/11/09 14:08

 パイオニアは11月7日、USBメモリや携帯オーディオなどに保存したMP3音楽データによるDJプレイが可能なDJ用CDプレーヤー「CDJ-400」を12月上旬に発売すると発表した。価格はオープンで、実勢価格は7万円前後の見込み。



 現行モデル「CDJ-200」の「クイックスタート」や「キューサンプラー」など、基本機能を継承しつつ、新たに「スクラッチ」機能を搭載。通常の「スクラッチ」に加え、「BUBBLE」「TRANS」「WAH」の3種類のスクラッチ効果音が楽しめる「スクラッチジョグエフェクト」の搭載した。なお、「BUBBLE」はバブルスクラッチ奏法をシュミレーションした「ブルブル」という効果音を、「TRANS」はミキサーのクロスフェーダーで音を一定期間ミュートしているような音を、「WAH」はギターなどに使用されるペダルワウのような効果を出すことができる。

 MP3音楽データによるDJプレイが可能なほか、トップパネルにUSB入力端子を装備し、USBメモリや携帯オーディオなどを接続することができる。このほか、音楽CD、CD-R/RWの再生にも対応する。本体サイズは幅217.9×奥行き396.3×高さ107.5mm、重さは2.7kg。

 製品発表会では、08年1月下旬に発売予定のサウンド&ビジョンミキサー「SVM-1000」のデモンストレーションもあわせて実施。DJ AKiやBUZROCK、「Fantastic Plastic Machine」の田中知之氏が登場し、記者の目の前でパフォーマンスを披露した。「SVM-1000」のデモンストレーションを実施するのは今回が初。



 これまで映像を使ったパフォーマンスは、音楽担当のDJと映像担当のVJの2人が連携しなければできなかった。ところが「SVM-1000」は4chの音楽と映像をミキシングできるため、1人でパフォーマンスを実現できる。さらに、音楽と映像を同期させたプレイが簡単。11インチの大画面LCDタッチパネルの映像に直接触れることで、感覚的に音楽と映像にエフェクトをかけることができる。例えば「AVタッチエフェクト」を使うと、画面の1か所を指で押さえることで、映像に波紋を広げたり、光を映し出すことも可能。



 また、動画だけではなく、SDカードやUSBメモリなどに保存したJPEG画像を最大8枚まで呼び出すことができる。動画と同様にエフェクトをかけたりロゴなどを動画とミックスしたり、ループしてスライドショーのように表示する機能も搭載したた。

 デモンストレーションを実施したDJ3人はしきりに「ヤバイ、ヤバイ」を連発。田中氏は「リハーサルで初めて実機に触った」と話していたが、出だしは多少戸惑っていたものの、後半は「やりすぎた」と反省するほど、エフェクトを多用していた。なお、「SVM-1000」の価格はオープンで、「推定価格は65万円ほど」(同社広報)。



パイオニア=http://pioneer.jp/
「CDJ-400」=http://pioneer.jp/cdj/products/cdjplayer/cdj400.html
「SVM-1000」=http://pioneer.jp/cdj/products/sound_vision_mixer/svm1000.html


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