アップルジャパンは4月15日、ビデオ制作用統合アプリケーションスイート「Final Cut Studio(ファイナルカットスタジオ) 2」と、同ソフトとシームレスに連携する、ポストプロダクション、放送関連のプロフェッショナル向けサーバーアプリケーション「Final Cut Server」を発売すると発表した。ソフトは6月下旬に、サーバーアプリケーションは今夏に発売する予定。

 「Final Cut Server」は、メディアアセットの管理作業を簡素するデジタルアセット管理とワークフロー自動化機能を搭載し、スケーラブルなサーバアプリケーション。スタジオ内またはインターネットを通じてコンテンツの閲覧やレビュー、承認が行えるクロスプラットフォーム対応のクライアントを用意し、デジタルアセットを自動的にカタログ化するとともに、複数のボリュームを対象に検索を実行でできる。

 カスタマイズ可能なテンプレートを利用し、放送局やポストプロダクション、教育分野での典型的なワークフローを管理することも可能。さらに「所在を問わない」レビューと承認ツールにより、クライアントがどこにいてもコンテンツを確認し、注釈を加え、承認を受けることができる。このほか、効率よくショットを選択できるツールや、「Final Cut Pro 6プロジェクト」とドラッグ&ドロップで連係できる編集ツールを用意する。また、「Final Cut Server」を「Compressor 3」と直接連係させることで、テレビ放送、Web配信、iPod、Apple TV、DVD、携帯電話に向けた高品質な配信用データ変換が行える。

 「Final Cut Studio 2」は、従来の「Final Cut Studio」を大幅にアップグレードし、プロ向けの新しいクリエイティブツール「Color」を追加。非圧縮HDクオリティーの映像をSDのファイルサイズで実現するProRes(プロレズ)422フォーマットと、複数のビデオフォーマットとフレームレートを1本のタイムラインに記録できる機能を追加した「Final Cut Pro 6」を中核に、「Motion 3」「Soundtrack Pro 2」「Compressor 3」「DVD Studio Pro 4.2」などを搭載する。

 今回新たに加わった「Color」は、カラーグレーディングとフィニッシングのためのアプリケーションで、これがあれば、色の統一感を保つことができ、独自のカラースタイルを作り上げるできるという。

 「Final Cut Server」の価格は、1サーバー/10クライアントライセンス版が11万8000円、1サーバー/アンリミテッドクライアントライセンス版が23万8000円。「Final Cut Studio 2」の価格は14万8000円で、現行製品の登録ユーザーならば5万8000円することが可能。また「Final Cut Pro」の登録ユーザー、どのバージョンからでも7万8000円でアップグレードできる。