東芝は4月16日、映画の製作・配給などを手がける子会社の東芝エンタテインメントの全株式を、5月1日付けで博報堂DYメディアパートナーズに売却すると発表した。売却金額は非公表としている。

 東芝エンタテインメントは、03年に東芝が買収した映画製作・配給会社、アミューズピクチャーズが母体の子会社。資本金は4億9000万円で、従業員は約70名。「戦場のピアニスト」「ネバーランド」「ブラザーズ・グリム」「僕は妹に恋をする」といった洋画・邦画の配給や製作、ビデオ・DVDの販売などをこれまで手がけてきた。売却後は、博報堂DYメディアパートナーズが100%出資する子会社となり、同社の春名慶氏が社長に就任する予定。

 東芝ではグループ経営の効率化の観点から事業の選択と集中を進めており、AV機器事業と映像ソフト事業との相乗効果が少ないと判断。今回、東芝エンタテインメントを博報堂DYメディアパートナーズに売却することにした。東芝は今後、AV機器事業や放送・通信機器事業などの中核事業に経営資源を集中する方針。

 博報堂DYメディアパートナーズは、広告代理店の博報堂DYのグループ企業として、映画の配給やテレビアニメへの出資など、メディア・コンテンツ事業を展開。東芝エンタテインメントを傘下におさめることで、劇場配給や映像ビジネスにおけるノウハウを取り込み、映像事業を強化できるとしている。