シャープは3月14日、次世代DVDのブルーレイ・ディスク(BD)やHD DVDのディスクに高速記録ができる業界最高出力の青紫色半導体レーザーを開発したと発表した。4月2日にサンプル出荷を開始し、サンプル価格は5万円。5月に量産を開始する。

 シャープは3月14日、次世代DVDのブルーレイ・ディスク(BD)やHD DVDのディスクに高速記録ができる業界最高出力の青紫色半導体レーザーを開発したと発表した。4月2日にサンプル出荷を開始し、サンプル価格は5万円。5月に量産を開始する。

 出力が210mW(ミリワット)と高く、片面2層式のBDやHD DVDに4-6倍の速度で記録できる。基盤素材に窒化ガリウムを使用し、大きさは直径5.6mm。耐用時間は、従来品に比べ約10倍長い1万時間を実現した。光が左右に漏れないよう、光の出力方向の基板上に縦の「うね」を形成。さらに「端面」と呼ばれる光を出す部分の形成を工夫することで、光が前後に漏れるのを防ぎながら増幅。高出力での長時間使用を可能にした。

 シャープによると、家電メーカーなどは現在、記録速度が2-6倍の次世代DVD製品の規格詳細を詰めており、製品化が夏頃になる見通し。同社でも夏には今回のレーザーを搭載したBD製品を投入する予定で、レーザーの量産を5月から開始することで、予測されるBD、HD DVDを手がけるメーカーからの需要に応える。


 青紫色半導体レーザーを生産する広島県の三原工場では設備を増強。3月には次世代DVDのプレーヤー用の低出力レーザーと合わせ月産25万個の体制を敷く。さらに7-9月には50万個まで引き上げる方針で、そのうち20%は高出力タイプになる見込み。

 シャープでは青紫色半導体レーザー市場で低・高出力を合わせ、「08年には50%以上のシェア獲得」(大塚尚孝・電子部品事業本部副本部長)を狙う。同社が予測する07年の青紫色半導体レーザー需要は、低出力タイプが1650万個、高出力タイプは80万個。「ハイビジョンの広がりで(ハイビジョンの記録ができる)青紫色半導体レーザー市場の立ち上がりは早い」(同)としており、10-12年には1億個規模まで拡大すると見ている。