ヤマハ、1台で5.1ch再生が可能な薄型ワンボディのサウンドシステム

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2007/02/15 21:09

 ヤマハは2月15日、リモコンを操作するユーザーに音が向く機能と、部屋に合わせて音場を自動調整する機能を搭載し、1台で5.1chサラウンド出力が可能なデジタルサウンドシステム「YSP-900」を2月22日に発売すると発表した。価格はオープン。実勢価格は9万5000円前後の見込み。

 ヤマハは2月15日、リモコンを操作するユーザーに音が向く機能と、部屋に合わせて音場を自動調整する機能を搭載し、1台で5.1chサラウンド出力が可能なデジタルサウンドシステム「YSP-900」を2月22日に発売すると発表した。価格はオープン。実勢価格は9万5000円前後の見込み。

 本体に2列に配置した合計21個の小口径スピーカーと同数の小型高音質デジタルアンプ、左右に専用ウーファーを搭載。「デジタル・サウンド・プロジェクター・テクノロジー」で小口径スピーカー列からの音の出力を正確に時間制御し、各チャンネルの音をビーム化して放射して壁に反射させることで5.1chサラウンドの再生を可能にした。


 新たに搭載した「マイビーム」機能では、リモコンの専用ボタンを押すだけで、操作者の位置をセンサーが特定。ビーム化した音声をリモコンの操作する人の位置に直接向ける。そのため、周囲の雑音が多い環境でも、ニュースなどの音声を明瞭に聞き取ることができる。ただし、「マイビーム」利用時はモノラル音声となる。

 また、部屋ごとに音場を自動で調整する機能、新「インテリビーム」も装備。付属の測定用マイクを本体に付け、リモコンの専用キーを押すだけで、部屋の音響特性の測定を開始し、約3分で音響処理やビーム特性を自動的に最適化する。同機能は従来機種にも搭載していたが、今回、調整機能の向上と設定の簡素化を図った。

 ビームモードは、「マイビーム」のほか、サラウンド効果を存分に楽しめる「5ビーム」、リスニングエリアが広い「3ビーム」、TVの音声や音楽をステレオ音声で聞ける「ステレオ」、本体をコーナー設置した場合やライブDVDなどの鑑賞用モード「ステレオ+3ビーム」の5つを装備。夜間での使用を想定した「ナイトリスニングモード」、TVの視聴時にCMなどで急に音量が大きくなるのを防ぐ「TV音量一定モード」といった音量モードも搭載した。

 音声フォーマットは「ドルビーデジタル」や「DTS」、地上・BSデジタル放送の音声方式「AAC」、ビデオやTV、音楽CDなどの2chステレオ音声を5.1chにして再生できる「ドルビープロロジックII」「DTS Neo:6」などに対応する。本体は幅800×高さ153×奥行き11mmの薄型デザインで、オプションの金具を使用すれば、壁掛け設置も可能。カラーはシルバーとブラックの2色。