ドコモ、無線LAN機能を搭載した法人向け3G端末を2月13日から販売

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2007/02/09 17:02



 NTTドコモは2月8日、法人向けに、無線LAN機能を搭載した第3世代(3G)携帯電話「N902iL」を2月13日に発売すると発表した。販売は、法人営業部によるシステム販売や販売代理店経由で行う。

 「N902iL」はNEC製のFOMA/無線LANデュアル端末で、IEEE802.11g/e規格の無線LANに対応し、最大54Mbps(メガビット/秒)の高速通信が可能。フルブラウザにも対応し、パソコン用のウェブサイトや社内のイントラネットも閲覧できる。

 また、従来よりセキュリティ機能を強化。顔認証機能をはじめ、置き忘れや紛失時にドコモに連絡するだけでロックをかけられる「おまかせロック」や、管理サイトから「携帯電話機能のロック」や「電話帳データの削除」が遠隔操作で行える「ビジネスmoperaあんしんマネージャー」などのセキュリティサービスに対応する。

 「あんしんマネージャー」では、事前に登録したサイトだけに携帯電話からネット接続できる「ブラウザ利用制限機能」、複数のメンバーに同報メッセージを配信する「一斉同報機能」も用意する。

 「おサイフケータイ」機能も搭載しており、入退出管理、社内システムへのログイン認証といったオフィスソリューションにも活用できる。さらに、ドコモが提供する携帯電話を使ったIP電話ソリューション「PASSAGE DUPLE(パッセージ・デュプレ)」「ビジネスmoperaIPセントレックス」に対応する。

 「PASSAGE DUPLE」は、SIPサーバーを使って「N902iL」から内線や外線通話を行えるようにするソリューションで、グループウェアなどと組み合わせ、独自の企業内通信システムを構築することもできる。一方、「ビジネスmoperaIPセントレックス」は、無線LAN機能を搭載した携帯電話で、IP電話を利用できるようにするシステム。ドコモのIPセントレックス装置を利用することで、「N902iL」1台でIP電話を使った内線通話と外線通話が行えるようになる。

 メインディスプレイは2.5インチのQVGA+液晶で、有効125万画素のカメラも搭載した。サイズは高さ106×幅51×厚さ25mm、重さは約123g。連続通話時間は携帯電話使用時で約160分、無線LANを使ったIP電話時で約250分。静止時の待受時間は携帯電話時で約500時間、無線LAN時で約400時間。携帯/無線LANのデュアルモード時で約270時間。