サクセス、自己破産申請へ、推定負債額は30億円、事業を1月31日に停止

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2007/02/01 14:49

 総合通販ショップ「PCサクセス」を運営し、パソコン周辺機器などを販売するサクセス(杉浦敏雄社長)が1月31日に事業を停止し、自己破産申請を準備していることがわかった。帝国データバンクが報じた。負債は流動的だが、推定で30億円と見られる。

 総合通販ショップ「PCサクセス」を運営し、パソコン周辺機器などを販売するサクセス(杉浦敏雄社長)が1月31日に事業を停止し、自己破産申請を準備していることがわかった。帝国データバンクが報じた。負債は流動的だが、推定で30億円と見られる。

 サクセスは99年8月にパソコン周辺機器の販売会社として設立。PCパーツをはじめ、家電、雑貨、書籍、一部オリジナル商品も取り扱い、インターネット通販を中心に、店頭で一部小売りも行っていた。最近では、DVDソフトや電子書籍のダウンロード販売もはじめていた。

 サクセスでは扱い品目を拡充し、徹底した低価格攻勢を展開。商品点数は35万点、月間利用者数は400万人を超え、大手の一角を占めるまでに成長した。売上高も02年10月期に約54億8400万円だったが、03年10月期では約108億900万円、05年10月期には約180億5500万円まで拡大していた。

 しかし、急成長を遂げる一方で、財務内容が脆弱だったことに加え、去年の秋口には決算の一部に不明瞭な点が存在することが明らかになり、金融機関への返済も滞っていた。こうした状況を受け、06年9月に当時代表取締役会長職だった創業者の杉浦敏雄氏が再び社長に就任。経営を立て直すべく取引先に支援を要請していた。

 その後、一部資金支援を得たが、抜本的な改善には至らず、さらなる支援要請を続けていたが、交渉は難航。こうしたなか、1月末の決済が困難におちいり、今回の事態となった。事後処理には大久保孝裕弁護士を含む2名が一任された。