アップル、国内携帯オーディオ市場で販売台数シェア6割目前、金額で7割超に

特集

2005/11/16 12:30

 アップルは11月16日、日本の携帯オーディオ市場で販売台数シェアが約6割に達したと発表した。直近の「BCNランキング」11月第2週の販売台数シェアでは、アップルが59.8%と6割に迫る勢い、さらに販売金額シェアでは71.6%となり、このマーケットでの強さが際立っている。

 アップルは11月16日、日本の携帯オーディオ市場で販売台数シェアが約6割に達したと発表した。直近の「BCNランキング」11月第2週の販売台数シェアでは、アップルが59.8%と6割に迫る勢い、さらに販売金額シェアでは71.6%となり、このマーケットでの強さが際立っている。


 8月のiTunes Music Storeの日本上陸、9月のiPod nano、10月の動画対応の第5世代iPodと積極的な戦略投下が、シェア拡大に結びついた。8月時点ではアップルの販売台数シェア39.4%に、2位のソニーが16.5で迫り、Rioが10.1%と続く混戦模様だった。しかし、ソニーの勢いが衰えると同時に、Rioが市場からの撤退を発表。9月以降差が一気に開き始めた。アップルの販売台数シェアは9月には5割台に到達、直近11月第2週に59.8%となった。さらに、販売金額では71.6%と高いシェアを確保した。




 一方、2位のソニーはこれまでかろうじて販売台数の2桁シェアを確保してきたが、直近では9.7%と1桁台に後退。しかし今週末の19日には携帯オーディオの新シリーズ「ウォークマンAシリーズ」の発売を控えており、年末の携帯オーディオ市場では熱い戦いが繰り広げられそうだ。(WebBCNランキング編集長・道越一郎)


*「BCNランキング」は、全国のパソコン専門店や家電量販店など18社・2200を超える店舗からPOSデータを日次で収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで115品目を対象としています。