イーソル(澤田勉社長)は、米マイクロソフトが開発した音楽/動画/静止画ファイル転送プロトコル「MTP(Media Transfer Protocol)」を組み込みシステム向けに最適化した「PrMTP」(仮称)を開発中であると発表した。PrMTPをデジタルカメラ、携帯電話、携帯音楽/ビデオプレーヤーなどのポータブル機器に組み込めば、専用ソフトウェアやドライバをPCにインストールすることなく、Windows PCとの間で音楽/動画/静止画などのマルチメディアデータのやりとりを簡単・便利に行えるようになる。

 MTPはポータブル機器とWindows PCの間でマルチメディアデータを双方向に転送するためのプロトコルで、多くのデジタルカメラやプリンタに採用されている画像転送用プロトコル「PTP(Picture Transfer Protocol)」をベースに開発されたもの。PTPとの上位互換性を持つ。また、Windows Media Player 10が利用できるWindows XP以降のWindows OSは標準でサポートする。

 MPTはPTPよりも、大容量ファイルや多数のファイルを扱う機能や転送速度が向上しているほか、静止画/動画/音楽(WMAのDRMにも対応)などさまざまな種類のデータをひとつのプロトコルで処理できる。このほか、PCからのポータブル機器制御する機能を装備し、機器を接続すると自動的にコンテンツを転送する「AutoSync機能」などの特徴を持っている。

 イーソルは、PrMTPの販売に加え、リアルタイムOS、USBスタック、TCP/IPプロトコルスタック、ファイルシステムおよび開発環境など、ポータブル機器に必要なソフトウェア部品および開発環境をトータルに提供する。MTPはファイルの転送手順などを定めた規格であり、下位層の通信方法は規定されていないが、11月末のPrMTPリリース時にはUSBをサポートする予定。TCP/IPおよび無線LANへの対応は06年春を予定する。